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内容説明
ケンブリッジ留学時の知的な冒険。河上徹太郎との美しい師弟関係。中村光夫、福田恆存、大岡昇平、三島由紀夫らとの鉢ノ木会での交遊――長い文学修行を経て、批評、随筆、小説が三位一体となった無比の境地に到達、豊穣な晩年を過ごした人生の達人・吉田健一の全貌を、最晩年に編集者として謦咳に接した著者が解き明かす! ※単行本に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パブロ
10
ここまで編集者に愛される作家というのは幸せだ。だって死後35年以上経つのに、この異色の作家の痕跡を克明に愛情深く残してくれるんだよ。吉田健一、もって瞑すべし! この本が特に面白いのは前半。青年・吉田健一が小林秀雄や青山二郎、大岡昇平などのグループから疎外されつつ、不自由な日本語を獲得し、文学という魔物に食らいついていく姿だ。さらに、吉田健一がいかにしてあの句読点の少ない独自の文体を獲得したのかも解き明かしてくれて興味深い。あぁ〜この本を読んだために、『吉田健一集成』全8巻、大人買いしちゃったよ…トホホ。2015/01/21
Haruka Fukuhara
4
興味深い評伝。とても詳細。2017/06/30
渡邊利道
4
浩瀚な評伝。とくに、戦前戦中戦後と激動期の吉田について細かく取材しよく教えてくれる。やや著者の敬愛が勝ってか対立する者あるいは無理解に対しべたべたした反発が眼につく。それはもちろん吉田健一が被った不当な評価があるわけだろうが、しかし、著作集含めこれほど愛される文章家はそれほどいないと思ってみればそれもまたと思いつつ、あるいは旧時代の「文壇」の大きさを感じさせないでもない。七十年代後半以後の時代との合致と、そして現在を比較する作業もして欲しかったという気もしないではないが、それは評伝の任ではないだろう。2017/04/10
ケニオミ
4
時代が交差していないせいか、吉田健一という作家については全くと言っていいほど知りませんでした。昭和の大首相吉田茂の御曹司であることだけでも驚きなのに、作家としても一流だったんですね。それにしても、吉田健一についてのこれ程の大部の伝記が著せるなんて、彼については多くの人が良し悪しに係らず語っている人物であることがすごいです。無駄をそぎ落とした文書スタイルだそうなので、一度読んでみたくなりました。パブロさん、大人買いした『吉田健一集成』、終わったから貸してください。2015/03/30
takao
1
ふむ2024/10/04
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