内容説明
島根県の岬の町に住む美花は、茂樹の異母妹である。幼い頃、岬の家に行くのが茂樹は好きだった。いつも二人は焚火を楽しんだ。父が死に、母も他界した後、茂樹は母のノートから〈許すという刑罰〉との謎のメモを発見する。一方、美花の家には異様な写真が一枚残されていた。「美花は本当に自分の妹だろうか」出生の秘密を探るうち、さらに強まる二人の絆。それは恐ろしいほどの疼きとなった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
88
こんなにも厳重に守られてきた二人。出生の秘密も解けそうでなかなか解けない。気持ちだけは抗いきれなくなっているのに…この二人の淡々とした態度が下巻の大どんでん返しを感じさせる?関西から急な旅行で北海道の大自然。その中で人の心と体の不思議と神秘を語る。う~ん。この兄と妹…どうなるんだろ。そしてそこまでして大人たちが守りたかったものとは…。図書館の本なのですぐに続きが読めないもどかしさ…。ここまでのテンポのよい物語に引き込まれてます。2014/01/07
遥かなる想い
70
相変わらずの昼メロ風作品。先入観が出来上がってしまっているのかもしれない。昔のような刺すような切れ味がない。2010/05/09
chikara
30
積読本がたまっているのに何故か古いこの本を手に取り再読です。宮本ワールドは何故こうも魅力的なのか?水が流れるような自然なストーリー展開の中に、「業」にまつわるヘビーな人生訓が散りばめられているのかな?さて、下巻へ。2013/06/12
TAKA
26
異母兄妹弟か異父兄妹か血の繋がりはないのか。真実を探っていく課程がじれったい。下巻に期待。2017/01/25
さゆ
25
再読。この本を最初に読んだときには茂樹と美花が兄妹なのかということが一番気になったが、再読してみると、道徳とか倫理とか正義とかの根底にあるものの曖昧さを暗に訴えている物語なのかなと思えてきた。一昨日、NHKの夕方の番組に宮本さんが出演していた。「説明をするな。描写をしろ」と同人誌の編集者に新人当時、教えられたとあり、昨今の小説は「説明」が、なるほど、多いなあと思った。引き続き下巻へ。2012/10/06




