講談社現代新書<br> 「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論

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講談社現代新書
「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論

  • 著者名:酒井崇男【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062883030

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内容説明

「タレント・マネジメント」の人事・組織コンサルタントとして活躍する著者によるかつてない人材戦略論、誕生!! なぜソニーは消費者が欲しがる商品を生み出せなくなったのか? なぜトヨタはいまでも売れるクルマをつくれるのか? アップルやグーグルなどがマネをして成功した日本のやり方とは? そこには「タレント」と呼ばれる優秀な人材を生かす仕組みがあった。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

20
「売れないモノをつくるのは犯罪である」といった人がいるが、売れないのに高品質を追求して大量生産しているのが今の日本の姿である。日本は「和」を大事にしてきて経済成長したのだが、今は「堕落した和」になっている。そこでどうしたらいいのかは「タレント」つまり才能を持った人を中心に動き、育てること。まあ、トヨタのやり方をマネしたらいいのだが、そうは簡単に行かないだろうね。2016/04/26

Kentaro

6
シリコンバレーのスタートアップ企業では人材採用の心得として、経験的に次のように言われている。B級人材はC級人材を採用する。A級人材はA級人材と知り合いである。B級人材はマジョリティであり、平均的な人材だ。彼らは採用面接でA級人材を採用しない。自分と同等レベルの人材も不採用である。その代わりC級人材を積極的に採用する。そうすれば自分が組織の中で安泰だからだ。B級人材を雇うとC級人材は幾何級数的に増えていく。一方でA級人材はA級人材を連れてくる。A級人材はA級人材と働くことで価値が上がることを知っている。2018/08/23

清水勇

6
「トヨタの強さの秘密」でトヨタの強さが「生産システム」ではなく、「売れるものを作る設計力」を生み出す「主査制度」(彼は主査とは3つ以上のプロフェッショナルとしての脳力、新規な技術も学び取る能力、そして自分にない能力を活用できる能力を持ち合わせた人材として「タレント」と定義)にあることをわかりやすく説明。その本の中でこの(「タレント」の時代)を何回も引用していたので、期待して読んだがほとんど同じことしか記載してなく残念だった。逆に「タレント」:A級人材を重視すぎることの弊害が米国で出ていると感じる。2016/11/11

kawasaki

6
日本経済・社会の閉塞状況を打ち破る糸口をつかむ本として興味深く読んだ。労働のあり方が変わったと指摘し問題提起。組織の患部をえぐって恐ろしくも痛快。ただ具体例に根ざした企業のケースと異なり、社会全体についての言及は風呂敷を広げて言ってみた感がある。「おわりに」で触れてあるように、意欲ある者がステップアップできる仕組みができれば理想的だが、ワーカーが最低限食え(生きられ)ることを保障する企業のモラルが前提。「費用」に徹した期間工のあり方はトヨタ推しの本書にも出てこない。2015/05/30

編集兼発行人

6
集団の持続に最も重要な構成員に関する考察。要職間において価値と利益との結節に寄与する語彙が共通せずコセンプトマスターとしての異能に対する評価が蔑ろにされる状況を憂いながらトヨタの成功とNTTソニーの失敗とを代表例にして情報資産の観点からポジショニングを見据えるケイパビリティの要諦を示唆。創造と転写とに二分された労働(=設計情報の具現化)において前者に長ける鍵として「複線」「境界」といった概念を感受し頗る合点。同書の趣旨を敷衍して現使命の達成前に誰よりも先駆けて次使命を立てられる存在を「超タレント」と仮定。2015/03/11

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