内容説明
大手銀行から出向し、三百億円もの累積赤字にまみれていた老舗の専門商社をたった二年で再建した敏腕社長、滝本。高卒という自身の学歴コンプレックスをばねに、未踏のビジネスを開拓し、出身銀行の頭取から依頼された汚れ仕事をも引き受け、日本経済界をのしあがっていく。剥き出しの人間ドラマ、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
286
バブル期を題材に扱ったこの手の作品はいくつもあり、どれもそれぞれに面白かったりはする。派手に無節操な投資/融資を繰り返し、金銭感覚の箍が外れる様を楽しむ前半→すべてが仇となって破滅する後半。というテンプレ化された題材だが、やはり、この時代の空気を肌で感じていた世代だと、何か響くものがあるのか。この作品も、上巻は宴の準備段階。元ネタがあるだけに、地に足のついた話運びではある反面、狂乱の時代を彩る描写はやや抑え目に感じる。裏業界に食い荒らされるのは下巻からになりそう。この頃に定年迎えた人が羨ましく思えたり。2020/02/20
小説を最初に書いた人にありがとう
48
上下巻、一気読みでした。2015/02/24
ミスターテリ―(飛雲)
36
戦後、日本経済を担ってきた繊維商社に、銀行から建て直しのために出向した滝本が、日本の高度成長を背景に出世していく姿をリアルに描く。成功しかなく、高卒でトップになるには手段を選ばず数字だけがすべて、当時を知るたけにその成り上がっていく姿にワクワクする。繊維商社から総合商社になるために、土地からファイナンス事業、ついには消費者金融までも手がける。日本経済はバブルに突入、錬金術の土地売買、NTT株上場など、現実のエピソードが満載。日本経済もイケイケムードで、滝本ももはや後戻りはできないところまで・・下巻に続く。2022/08/12
Walhalla
31
戦後最大の不正経理事件と言われる、あの「イト○ン事件」がモデルのようですね。 私は世代が少し違うのに加え、不勉強さも手伝って、お恥ずかしながら詳しくは存じておりませんでしたが、非常に勉強になります。下巻へ続きます。2017/05/24
Syo
23
最初は応援してたんだけど2022/08/25
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