内容説明
「なまけ者になりなさい――」。独特の言動で、出会う人を幸せな気分にさせる水木サンが幸福に生きるために実践している7か条や、水木サンの兄弟との鼎談など、盛りだくさんの内容で水木しげるのすべてがわかる。水木サンの幸福人生の秘密が集約されたファン必携の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
92
2016年469冊め。第2章以降の『私の履歴書』というエッセイが強烈。親御さんや教師はだいぶ手を焼いただろう幼少期から、南方へ招集された戦時中、戦後の売れない極貧期から売れっ子漫画家への道へ。タイトルの『幸福論』は本文中25ページ程度で拍子抜けするのだけれど、俯瞰してみるとやっぱり『幸福論』だなあ。「ではまた、あの世で。」っておちゃめだ。2016/06/25
YM
71
お友達から、年末年始の課題図書として水木しげるさんの「悪魔くん」「河童の三平」「墓をほる男」と「水木さんの幸福論」を借りました。本書は日経新聞の私の履歴書を再編集したもの。第一部に幸福の7カ条が出てくるんだけど「しないではいられないことをし続けなさい。」という言葉に感銘を受けました。これから大切にしていきます。2016/01/03
ホークス
52
日経新聞連載「私の履歴書」を中心に、幸福論、三兄弟の座談会で構成。経験が詰まった幸福論が好きだ。「成功や勝ち負けを目的に事を行わない」「しないではいられないことをし続ける」「他人との比較でなく、あくまで自分の楽しさを追求する」。他人目線で自分を評価するのはバカバカしい。戦場では強迫的な空気が人間の残酷さ惨めさを露わにした。職場で教室で形を変えて続いていると思う。空気を上手く操れば良いのか。誰かが空気を変えてくれれば良いのか。空気に依存する限り「自分の楽しさ」は遠い。改めてそう思った。2019/07/09
ムーミン
32
幸福の7カ条、大事にしたいと思います。2024/10/25
すぱちゃん@失敗することよりも、 挑戦しないことのほうが、格好悪い
30
内容的には、前述の「ほんまにオレはアホやろか」と重複するところが多かったですが、第二次世界大戦中、南方ラバウルでの話は本書のほうが詳しく描かれてました。また、世界に妖怪を求めて海外旅行に精を出す様や、水木プロダクションの話、手塚治虫に対する想いなど、本書には「ほんまにオレは~」ではあまり述べられていない内容も含んでいます。のんのんばあと過ごした幼少期や昆虫採集に熱中したことなど、いろいろな体験が水木サン(水木先生の一人称)を形作っているのですね。日本の妖怪達は暗闇がなくなって何処へ行ってしまったのかなぁ?2019/10/05




