河出ブックス<br> 原発と原爆 「核」の戦後精神史

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河出ブックス
原発と原爆 「核」の戦後精神史

  • 著者名:川村湊【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 河出書房新社(2015/03発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309624341

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内容説明

戦後の日本が世界中の人々に本当に伝えるべきこと、それは、被爆=被曝の体験から生まれた文化、原子力による被害の文化である―。ゴジラと放射能恐怖映画から、鉄腕アトム、広瀬隆『東京に原発を!』、吉本隆明『「反核」異論』、黒澤映画『生きものの記録』、『はだしのゲン』、『長崎の鐘』、『風の谷のナウシカ』、『AKIRA』、「原発文学」の数々まで、さまざまな文化現象を世相に重ね合わせながら読み解き、原発と原爆(=「核」)をめぐる時代精神を浮き彫りにする。3・11の破局にいたるまで、私たちはいったい何をしていたのだろうか…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mochizo

4
確かに、原爆が「ゴジラ」で原発が「鉄腕アトム」という発想。中々面白い視点ですね。日本は、この2つの「核装置」をどう取り扱っているかを考えたのが戦後の時代だったのでしょうかね。文学的にもこの面が露われているのがわかった内容の本でした。2019/09/19

mugi

2
あとがきによると、前半は2000年に書いた記事の焼き直しであるとのことだが、後半部のほうが、断然おもしろかった。前半は、手塚治虫にしても宮崎駿にしても、贔屓の作家を否定しきれないでいる曖昧さがめだった。永井隆についても解釈は凡庸だった。震災後の書き下ろしの後半部も、作品の批評そのものが成功しているとは思われない。しかし、作品を使って原発批判をしていく弁舌は厳しくて、小気味良かった。原発は、今日でさえなお、呪術的な何かに頼らずにはいられないほど、人間のコントロール能力を大きく上回るものである、本当は私たちは2012/03/12

まり☆こうじ

0
東宝特撮の脚本家、木村武(馬淵薫)について触れられています。この脚本家の経歴は不明な部分が多いけど、佐賀県で共産党のオルグ活動を行っていたというのは、本当だろうか。知る限り、大阪とか滋賀しか該当がないと思われますが。2023/07/07

やま

0
再読。講習の準備。2018/08/09

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