内容説明
M理論による究極の宇宙論的予言
この宇宙が死滅するとき、われわれはワープマシンや超空間を通って無数に存在する並行宇宙へと脱出できるのだろうか? 最新の理論と観測データによって宇宙の進化を鮮やかに描き出す、BBCノンフィクション賞受賞作。理論物理学の第一人者による、平易でスリリングな最新宇宙論の決定版!
[内容]
第I部 宇宙
第一章 宇宙が赤ん坊だったころ
第二章 パラドックスに満ちた宇宙
第三章 ビッグバン
第四章 インフレーションと並行宇宙
第II部 マルチバース
第五章 次元の入口とタイムトラベル
第六章 量子論的な並行宇宙
第七章 M理論──すべてのひもの母
第八章 設計された宇宙?
第九章 十一次元のエコーを探す
第III部 超空間への脱出
第十章 すべての終わり
第十一章 宇宙からの脱出
第十二章 マルチバースを超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
184
カクミチオ先生は超ひも理論の専門家らしい。理論優先の人だ。平行世界はすでに小説だけの世界ではなく、最新の物理学や宇宙論で中心的な役割を果たしている。 アインシュタインからホーキング、さらにはアラングースにグリーン。最新の(といってもすでに10年たつが)宇宙理論が網羅される。一般書にしては詳しく書かれているし、SF小説も引用され、最後まで興味深く読める。 2016/05/13
absinthe
40
余剰次元で有名なリサランドール。でもカルツァー、クラインはその断片を先に見つけていたのだ。高次元に拡張された相対性理論。その世界では、電磁気学が面白い効果を生み出したという。この話題は面白かった。また、あの数学者ラマヌジャンが、自覚なしに超ひも理論に貢献していたとは!超ひも理論の26次元と10次元は、実はモジュラー関数24次元、8次元と関連していた。
白義
24
ハチャメチャに面白い。超ひも理論までの物理学理論から、宇宙の終焉までを分かりやすく解説。その終焉に対して、ブラックホールに平行世界への抜け道を探したり、新しい宇宙を作っちゃえばいいんじゃないか、という、完全にSF作家のアイディアとしか思えない文明論が展開される。しかし著者はSF作家ではなく、この道の世界的なプロ。当然、何億年単位かもしれないが、本書の差し出す未来像は全くあり得ないものではない。さらに、理論物理学の進展が孕む哲学、神学的なテーマもついでで扱っていて、素晴らしく刺激的な本になっている2012/01/20
ゲンショウ
23
なんとなく拝読。ひも理論…M理論。所謂、万物理論の候補と目される物理理論。この宇宙は、宇宙ひもの振動による音楽では無いのか?乱暴な解釈ですが、ひも理論はそんな考え方からこの宇宙を理解しようとする試みです。更に、現代物理学はこの宇宙は、11次元からなり並行宇宙(マルチバース)では無いのかと考えて居る様です。人の叡智は、この宇宙をどの様に理解しようとしているのでしょうか?本書にも書かれていますが、仮に万物理論を手にした所で人の苦悩は減じはしない…この宇宙の原理は、人には無意味なのでしょう。2013/05/04
ロッキー
21
宇宙物理学は物凄く進展しているんですね。相対性理論・量子論から始まり最新の宇宙論…ビッグバン・インフレーション〜ビッグクランチ(宇宙の終焉)までぎっしりとあり、タイムトラベルに関しても科学的に検証されていて宇宙論素人の私にもとてもわかりやすかった。M理論・ひも理論によると十一次元宇宙の可能性があるそうだが、三次元対応の脳味噌なので想像ができない。特に興味深かったのが、地球は太陽から”ちょうどよく”離れていること。遠くても近くても人類は住めない世界になってしまう。月も同じく。宇宙の偶然、とても興味が湧いた。2011/05/26




