内容説明
殺して、騙して、隠して、消して――悪は死んでも治らない! 霧深い夜に腹を裂かれた女と通り魔の正体(外科)、希望溢れるはずの新しい団地で、入居日を過ぎても姿が見えない若夫婦の行方(精神科)、人気作家の元に現れた身に覚えのない「我が子」とその母(産婦人科)、余命三ヶ月と診断されて家を飛び出した少女と強盗犯の奇妙な絆(放射線科)、法医学者のもとを訪れる、「今日殺された」と主張する謎の客 (法医学教室)……迷える人間たちの病状は実にさまざま。<外科>、<小児科>、<眼科>、<精神科>、<産婦人科>、<放射線科>、<法医学教室>。バリエーションに富んだ切り口とテーマでまとめられた本作は、まさに赤川流ユーモアサスペンスの真骨頂。殺意と悪意の病に罹った「患者」たちに「名医」赤川次郎がおくる、7つの診療科への入院案内だ。劇薬級のブラックユーモアに病みつき、中毒注意! 傑作ミステリー短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
33
7つの作品収録の短編集。『スターのゆりかご』演技の才能がある5歳の娘、どんどん有名になっていくことによる周りの変化や主人公の心理が面白かった。『残された日々』逃亡中の男性と余命三ヶ月の少女、不思議な関係。二人の会話がよかった。2016/09/06
hirayama46
8
えらく久しぶりの赤川次郎。あまりノンシリーズものは読んでいませんでしたが、良いですね。ライトミステリかくあるべしという感じの軽い食感で楽しめる味わいでした。そこまでひねりを利かせていたり意外性があったりはしないのですが、簡潔な文体でスピーディーに進行し、殺人が絡んでいるわりには重いものを残さない落とし方も好感触。病院や医師がテーマになっていますがバラエティに富んでいるのも良かったです。お気に入りは殺意ゼロなだけに犯人が気の毒だな……とは思いつつもあっけらかんとしたラストが印象的な「残された日々」。2020/11/28
寒っ!!
6
残された日々や美しい闇はよかったかな。女子高生と中年男の組み合わせという世の男性にあらぬ希望を抱かせるのは悪いところだ。2016/04/15
みやこ
4
子役の親ってつらいよなあ2017/04/08
はせ
4
初赤川次郎作品⁈軽くて読み易いけど、私には合わないみたい。ブラックユーモアって程でもなかったし…2016/05/03
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