内容説明
著者の古代史は、大胆な推理、緻密な分析、ユニークな視点が身の上で、多くのファンに親しまれている。本書は、より細かな視点から、古代史の興味尽きない話題を通覧する、古代史エッセイである。内容は、◎まずは甘樫丘に登ってみよう。なぜ誰もが蘇我氏の地・飛鳥を懐かしんだのか。『古事記』を読んでも古代史の謎は解けない。酒池肉林を繰り広げた武烈天皇。君知るや纏向遺跡。聖徳太子などいなかった? 表裏一体だった神と鬼。持統天皇が天照大神になった? 神を通じて税も集められた。縄文時代を見直そう。古代史の謎の要は継体天皇。謎がないと信じられている時代に謎がある……など、従来の著者のファンはもちろん、著者の作品を初めて読む人にもわかりやすく楽しめる内容になっている。「意外な歴史の扉」に通じる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
17
古代史は謎が多くて想像する余白が面白い。行きたい場所が増えた。2022/10/10
Yoshihiro Yamamoto
5
A- 著者の本では、毎回新しい気づきがある。今回は①古代史を知るためにまず読むべきは古事記ではなく、日本書紀。それも、日本書紀の編纂目的を探りながら、「古代史の要」である継体天皇前後から読み始めるべき。ヤマトの国を作るのに最も貢献したと思われる「タニハ連合(丹波・近江・尾張)」は歴史から抹殺されている。②聖徳太子は実在せず、蘇我氏の業績を全て聖徳太子に仮託し、蘇我氏を悪者に仕立てている。その張本人は日本書紀の影の編者・藤原不比等。③朝鮮経由で伝来された物があることは、反対の取引があったことも物語っている。2015/05/07
エイドリアン
4
関裕二さんの考えがいっぱい詰まった本。( )書きの所は気になったけど、サクサク読めました。 確かに古代史面白い!大学(歴史学科)では、幕末をやったけど、今、古代史もっと勉強したいなあ〜と思って、本などなど読んでいます。自分の考えを持つ、大切です。あと仏像は奈良ですね。奈良の良さは大人になってわかる!ってね。2015/01/20
あやさと(彩里)
1
独特の歴史観ではあるけれど、どんな風に疑問を持ちどんな風に思索を巡らせるか。筋を見出していくか。資料が少ない古代史だからこそ、考える余地が大きい、色んな物を組み合わせていく思考実験もできるのはなるほどと。うんちくが語れるより自分の考えが勝たれる方が面白いのはそらそうですね。2023/01/30
finewave
1
☆☆☆☆2022/01/14
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