内容説明
シェバードと魔戦姫三人の功績が大きくなるのに比例して、反王国連合派が急速に拡大する人界。そんな中、シェバードたち4人は諸悪の根源たる魔皇帝の打倒を掲げ、遂に魔大陸へと足を踏み入れる。ほどなくして魔皇帝本人と刃を交える彼らだが、相手が繰り出す巨大戦棍と凶悪で不可解な能力に翻弄された結果、一時撤退を余儀なくされてしまい――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃか
2
あくまで一貫して目標は魔皇帝の首のみ。そういう意味では、一貫して事に当たっていましたね。最後の戦いの時に「崇高な理想」とやらを語ろうとした敵に「知ったことか」と言い放ったり、かたき討ちは出来たから後は好きにしろとばかりトンズラするあたりは彼ららしくていっそ安心すら覚える。最もそれに振り回される人はたまったもんではないでしょうが。2016/09/08
菊地
0
思ったよりスケール感がこじんまりしてしまったけど、引き際としては綺麗だったし、「復讐終わった!スッキリした!後始末なんてシラネ!」というスタイルはいっそ清清しくて嫌いじゃないよ。葛西さんってそんなに続かせるの上手くないから、手頃な落としどころだと思いますね。2014/07/23
からから
0
いやはや綺麗に終わったなー。思った以上に魔皇帝小物だったけど、満足な終わり方でした2014/06/20
RVII
0
完結、まぁ口絵で魔皇帝と戦ってる時点で察してたけど…。ものすごくかけ足で物語が進むし、魔皇帝倒した後の事後処理とかぶん投げて雲隠れはちょっと斬新だったかな。4人の中で帰る場所があるのはアリンだけなのに見つけられない新王国連邦にビックリ!2014/05/30
K子
0
★3。今回はキャラ回、表紙に描かれているロアロが中心、となるはずですが、シリーズ完結巻となったので、キャラの方がやや薄かったよう感じました。 それでも単体の話としては面白かった。ロアロの能力を上手く話に活かしていたのではないかなと思います。このロアロは特にワンパターンキャラで最初は好きではなかったのですが、それでも上手くキャラ回を演出した。 シリーズ全体としては、強大な敵、と思っていた魔皇帝との決着があっさりついてしまって、一巻の時点で大きく広げた風呂敷を、明らかに小さくたたむ形になっちゃったのが惜しい。2014/04/22