内容説明
北品川の名水を使うことで美味いと評判の一膳飯屋『しみづや』。その飼い猫が見つけた、行き倒れの男は、記憶を喪っていた。男は一体何者なのか? 手がかりは、3本の包丁と男が創る料理だが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
10
北品川の名水を使うことで美味しいと評判の一膳飯屋「しみづや」が舞台、との紹介に、新しいシリーズと思って読み始めたら、品川人情串一本差しの「はし」も、お助け組の面々、居木橋村の根本南里先生も登場し、懐かしさもある。飾らないけど旨そうな料理が出てきて、会話のテンポもよく、安心して読み進めることができた。記憶が戻った後、無用意に過去のことを話してしまうのはどうかと思うが、まあ許そう。2015/09/09
ロックイ
6
美味しそうな料理と粋な人情話が詰まった品川しみづや影絵巻シリーズ第一段。どうやら「品川人情串一本差し」というシリーズの姉妹本のよう。店の前で倒れているところを助けられた記憶喪失の男は、料理もできれば、薬にも詳しく、言葉遣いも町人とは思えない謎の人物。しかし、しみづやの面々は気にする事なく、主人である幸助の弟子として新助という名を与え家族の一員のように接する。自らの生い立ちや生業は全く思い出せない新助ですが、美味しい料理と看板娘おさよの献身に癒されていくのが文面から伝わってきてほっこりしました。2016/09/26
マロン@積ん読消化中
0
積ん読消化。2016/10/05
かえる
0
ぼんやりしたラスト。シリーズものっぽいタイトルついてるけど、続くのかな?2015/06/23
いえのぶ
0
記憶を失った男が救ってくれた飯屋で料理人として働きながら失った記憶を取り戻そうとする。 アクションシーンは少ない。主人公の男の優しさが感じられる。 シリーズ化されるか微妙か?2015/05/10