角川書店単行本<br> 呪詛

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角川書店単行本
呪詛

  • 著者名:花輪和一【著者】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • KADOKAWA(2015/03発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041024355

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内容説明

嗚呼、私だけが地獄の日々。家に代々伝わる打掛に魂が宿り、人間に生まれ変わるために虫は身を清め、幼子を亡くした母は尼僧にすがる。生に執着し隣人を憎む人々の、欲にまみれた魂は救済されるのか? 10年間の連載に書き下ろしを加えて一冊に収めた、果てしなく奇妙で眩いほどに神々しい珠玉の短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

安南

34
素晴らしい。また今回も心が洗われるようだった。何度も読み返したいとは思わないが、読んでいる間はどんな種類の痛みであれ、麻痺させることができるのでは。柊鰯のような漫画。2015/02/05

まぐりふ

7
ああっ、呪いと救済への渇望と諦念にも似た笑いに満ちた花輪さんの観念世界を読むことができるなんて。ありがたいありがたい。「呪詛仏」「蛆虫仏」の二作がとりわけ濃厚。2015/01/10

てんてん(^^)/

4
昔の花輪作品は、グロいばかりで救いがなかったけれど、ある時を境に何か心が浄化される様な作風になった。この作品も人の醜さのようなものを描いているが、不思議と読後感が爽やかで、何となくおかしみさえ湧いてくるから不思議である。2018/01/08

ざじ

4
読むと元気になる類の禍々しさ2015/05/14

Kavi

3
幼少期の記憶が、いくつになっても自分の性格に影響し、苦しめる。でも、その呪縛から逃れなければならない。そんな心の救済を、身を削るように吐き出しているように思えた。私もまた、幼少期の母との記憶に苦しむひとり。恨みたくはない。憎みたくもない。でも好きになれないし、話をするのも苦痛。自分を投影しながら読んでしまった。2016/11/12

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