角川文庫 暗渠の連鎖

著者名：森村誠一【著者】

KADOKAWA（2015/02発売）

• ISBN：9784041753279

内容説明

カップルを専門に襲う強盗強姦事件が相次いで発生した。犯人の手口は、デート中のカップルに近寄り、凶器を突きつけて男を縛り、男の目の前で女を犯した後で、金品を奪うというサディスティックなものだった。そして、自分の娘が強盗強姦魔の犠牲になるとは思っていなかった、相模署の捜査係刑事の露木直輔。目の前で暴漢に恋人を蹂躙された清家克久。むざむざと恋人を奪われた男たちは、犯人さがしに執念を燃やすが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アヴィ]

森村誠一ワールドにおいて強姦犯罪は重要な意味を持ち登場することが多い。事件の真相の起因が過去のレイプ事件だった、過去のレイプ事件に関連して現在進行系の事件が解決されていく。長短編関わらずこの手のストーリーは多い。本作は、がっつりと最初から青姦狩りがメインテーマ。いくつかの事件が動くが、やはり最後は綺麗に収斂していく。ただの官能小説で終わらせないところは森村誠一らしさ。

2025/08/05