内容説明
南極遊覧中のチャーター機がシステムダウンを起こし不時着。添乗員の望月拓海は、乗客のランディ・ベイカーと物資を探しに「到達不能極」基地へ向かう。そこは大戦中、ナチスが極秘実験を行なっていた基地だった――。過去と現代が大胆に交錯する、圧倒的スケールの第64回江戸川乱歩賞受賞作。受賞後第一作となる、表題作のスピンオフ『間氷期』も初収録。
南極×SF×冒険
第64回江戸川乱歩賞受賞作
過去と現在が、最果ての地で再会する。
スピンオフ『間氷期』初収録!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
67
南極とナチスの遺産とSFと言う組み合わせはそこそこありがちではあるけれど、だからつまらないとはならないのは著者の上手さか。『よくできました』。現代の南極で突如始まる通信の断絶、二次大戦末期のマレー半島・ペナン島の航空訓練生が参加する秘密任務。過去と現在、ふたつの物語が極寒の極地で交わる。正直なところ展開にも仕掛けにもこれといった意外性はなく結末も予想できる範囲にとどまるけれど、停滞なくサクサクとページが進む読みやすさに好感がもてる。半面、クライマックスでの危機感と盛り上がりがイマイチなのが惜しいところ。2021/05/23
k5
62
タイトルのカッコよさ、南極という極限状況、そしてメカ、メカ、メカ。。。王道の冒険小説を堪能しました。序盤、南極にツアーガイドとして参加する拓海、勤めているメーカーの派遣で南極に赴任になる伊吹など普通すぎる登場人物と、非日常感の塊のような南極の環境の対比が最高すぎます。そしてもう一方の線としてプロットを形成する1945年パートの方は、ちょっとベタすぎるかなあ、と思うのですが、一式陸攻が強すぎるのでよしとしましょう。冒険小説の再度の盛り上がりを寿ぎます。しかし謎の言葉がロシア語だと、当方読めてしまうの。。。2022/01/04
カムイ
43
題名に引かれて購入、江戸川乱歩賞の作品でSFありは如何なものと思うが全体的に良です。現在と過去の二部構成はよく使われる設定ではある、文体は読みやすく400ページはあっという間に結末でした、乱歩賞もだいぶ様変わりしたのか純粋なミステリーでなくいろんなものをぶちこんだ鍋を食した感じでしたね。南極ものだと映画の【遊星からの物体X】を思い浮かべてしまった😵あれは怖かったなぁ😅エンタメ小説だと思えば良くできた作品、SFの人間の意識を電気信号に落としこむ発想は少し強引だったかなぁと。ミリタリーに関する知識は凄く→2025/05/31
Nao Funasoko
28
ミステリ、純愛、SF、冒険、オカルト、ミリタリー、、、様々な要素盛り沢山にも関わらず破綻することなく上手くまとまっている。映像化されやすそうな作品。楽しめた。2021/02/08
み
20
タイトル&裏表紙の文章から手にした初読みの作家さん。ちとSF要素があったものの、許容範囲のレベルでした。復活の日を読んでたお陰もあるかも。それとも、あたしのSF耐性が鍛えられてきたのかしら(^^)ベイカーさんのシリーズが読みたいキャラでした。2026/07/27
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