内容説明
日増しにひどくなる一人息子・公一の家庭内暴力。このままでは妻が殺されると感じた父親・町野の脳裏に、「息子を殺す」という悲痛な決意がよぎった。しかしその矢先、息子の公一は何者かに轢殺されてしまう。一方、幼い公一を自分の左腕と引き換えに救った青柳刑事も、彼の死を知って……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
27
1993年11月28日読了。あらすじは忘却の彼方。(2021年6月19日入力)1993/11/28
コットン
8
土産物屋で売っている素朴な小物が、事件解決の重要な意味を持つ。親と息子のかけがえの無いつながりを思わせるその小物が心に残った。刺激的な推理小説だけど幼い頃の息子を随所に思わせ、どこか優しく切ないストーリーが良かった。2020/02/09
ゆう
7
ミステリー要素より人間模様を描いた作品。それぞれが抱える悩みや打算が犯罪に繋がって行く…。悪くない作品でしたが、ここまで偶然が重なってくると、上手く物語に入り込めない。2020/05/06
まっちゃん
3
いろいろ上手く事が運びすぎてるような感覚が否めない…。 繋がりがどんどん出てくるという点でミステリーものとしては面白い気がする。 事故がなかったとして、町野は息子を殺せたのかなっていうのを考えてしまった。2017/08/24
kazoh
2
十字架シリーズ久しぶりに読んだ。相変わらずの森村節で安定してますが、作風が古い(笑)しようがないですよね〜〜安定感ありです。2017/03/20