ビッグコミックス エロゲの太陽（１）

著者名：はまむらとしきり【原作】/村正みかど【作画】

小学館（2015/02発売）

• ISBN：9784091866042

内容説明

凄腕で鳴らす商社マン・神田太陽。成功するも失敗するも自己責任、というポリシーのもと、容赦なく弱者を切り捨てる手腕で出世街道を駆け上がってきた彼はある日、謀略に巻き込まれ失脚する。すべてを失った彼を拾ったのは、女性だけのゲーム会社を経営する若き社長・月島英理子。だが、この会社、実はアダルトゲーム、いわゆる「エロゲ」を専門に作っている会社だったのだ…！！　詐欺師まがいのフリープロデューサー、社員を酷使するブラックなライバル会社、突如雲隠れする無責任な脚本家……何もかもがいい加減なゲーム業界の最底辺で、互いの欠点を補いあい、“奇跡”を起こしながらトラブルを乗り越えてゆく英理子。太陽は彼女と過ごすうちに、働くことの意味、仲間であることの意味を再確認し、新しい自分へと生まれ変わってゆく…！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[exsoy]

うごごご…業界の闇は深い。どこもこんな感じなんだろうとは思うけど。アニメーターさんもこういう話はよく聞くね。

2016/12/10

[highig]

( ＾ω＾)エロゲこそがオタク芸術の最前線なのである！あ～そういう時代もあったおね。良い時代でしたお。若い才能が結集して織りなす一つの文化がそこにあった。エリート冷血商社マンだった神田太陽。社内の陰謀に巻き込まれ、全てを失った彼は・・・零細エロゲ会社に拾われる。部屋が汚い、スタッフが逃げる、給料は遅配し、デバッグが終わらない・・・エロゲ業界あるあるを詰め込んで物語は進行する。『夢の魔力』・・・それなしには実現不能な献身、夢の奴隷。夢は簡単に人を殺してしまう凶器。それ無しに成り立たない業界を成立させているの

2016/06/07

[飛鳥島ゆたか]

やり手のサラリーマンがひょんなことからエロゲの会社に就職することになり――えっちなゲーム製作会社あるある。普通の社会の常識が通用しない世界で、酸いも甘いも経験した作者が酸い部分を全面に押し出した作品。クリエータ業界を多少知ってないとおもしろくないかも、スタッフが逃げるのが当たり前の世界ですからねえ。結果が全て、だった冷酷な主人公が、ゲーム知識がないながらも熱意を持って崖っぷちな状況を打破する様は爽快。最後にはエロゲ作りが楽しい、と胸を張って言えるようになってもらいたいですね。

2016/04/09

[2n2n]

業界の実態とそれを背景に人間ドラマが真剣に描かれていて期待以上に面白かった。あと、この部分読むと、冗談抜きでエロゲって日活ロマンポルノの後継的役割を果たしているな、と（俺はどっちも詳しくないので完全に印象のみの意見だが）『エロゲとはーー主に成人男性が××するために買うPCゲームのことである。 家庭用ゲームと違いハードメーカーによる品質管理がないため突然変異的な作品が流通する余地があり、多くのクリエーター達が多様なジャンルの作品を生み出してきた。 まさにオタク芸術の最先端といえる存在なのである！！ p87』

2014/12/10

[ミスト]

実際にエロゲ会社を運営していたはまむらとしきり氏による原作。R18やEGメーカーとは違い、運営に関するネタが多い。

2015/12/19