内容説明
望んで彼の秘書になったわけじゃない。
なのに心が叫ぶ――そばにいたい、と。
大企業インフェルノ社に採用された22歳のオリヴィアは、希望する経理部への配属も決まり、胸躍らせて初出勤した。ところがそこで言い渡されたのは、CEOの代理秘書の仕事だった。CEOのタッカーは優れた頭脳と冷徹な決断力でのし上がった億万長者で、誰かを解雇するときしか人前に姿を現さないと恐れられる人物。陰で“死神”と言われる彼が相手では、断ればくびになるのは明らかだ。いきなりの大抜擢にとまどいを隠せないオリヴィアの前に、黒のスーツを着た長身の美しい男性が現れた。この人が……私のボス？恐れと憧れのはざまで呆然とする彼女に向かい、タッカーが言い放った。「きみは意見も質問もしてはいけない。言われた仕事だけすればいい」■多くの翻訳者や編集者から厚い支持を受ける人気作家S・メイアーの新作です！ 傲慢で冷徹なボスの秘書という大役を仰せつかったヒロイン。単なるボス＆秘書物にとどまらない、読み応えあるエピソードとこまやかな人物描写が詰まった珠玉作をご堪能ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kina
2
ヒーローはハーレによくいるのし上がり系の仕事の出来る経営者。ハンサムですが女たらしではなく、冷たいけれど卑劣ではありません。ヒロインは普通の女の子で場を読む力があり秘書未経験ながら仕事ができる努力家。イタリアの大富豪の家族の問題を解決するために一緒にイタリアに行ってぐっと二人の仲が近づくのですが、安易にエロい関係になるのでもなく少しずつ少しずつ近づいていく描写がすごくいいです。途中、遠距離恋愛で毎晩電話でいろんなことを話す…というようなシーンもあり、純愛を感じました。ちなみにコミック版とは違う展開です。2019/06/01
サティーシャ
1
大企業インフェルノ社に採用された22歳のオリヴィアとCEOのタッカー。希望する経理部への配属も決まり初出勤したが、事故で急に欠員がでたCEOの代理秘書の仕事だった。CEOのタッカーは孤児で優れた頭脳と冷徹な決断力でのし上がった億万長者で、オリヴィアは仕事ができる努力家で家族に愛されている。取引相手のイタリアの富豪の家族問題を解決するため一緒にイタリアに行き、富豪の力になる中、惹かれあうが、普通の家族を知らないタッカーは尻込みする。傲慢ではないが、淡々としてた。2019/07/31
