富士見L文庫<br> ひとしずくの星

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富士見L文庫
ひとしずくの星

  • ISBN:9784040705057

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内容説明

『星の災禍』という天災により故郷と家族を失ったラッカウス。その真実を探るため禁忌の森に忍び込んだ彼は、無垢なる少女シースティと出会う。だが、その邂逅は、触れてはいけない世界の秘密に繋がっていて……?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いーたん

49
暗い印象を受けた世界観でした。哀しくもなりましたが、ラッカウスとシースティの結末は良かったんだと思います。ただ、その結末は自分が望んだ結末ではなかったです。それでも、2人がいつまでも一緒にいる。離れることなく一緒にいる。その結末には心が暖かくなりました。2015/02/26

まりも

47
星の災禍で故郷と家族を失った少年ラッカウスが「禁忌の森」に住む少女シースティと出会う事から始まる物語。グロリアスハーツ以来の淡路作品でしたが「花守の竜」を思い出させる静かなファンタジー作品で面白かった。交流を重ねていく内にお互いの心が近づいていく過程、やがてやってくる悲劇の運命に抗うためにラッカウスが取った手段と読後感も含め温かくて、切ない綺麗な物語でした。二人の時間がまた動き出すことを願うばかりです。えいひさんのイラストも素敵でした。こういうしんみりする作品に合った絵柄ですよね。2015/02/15

よっち

46
星の災禍で故郷と家族を失い神官を目指すことになった少年・ラッカウスが、星の災禍のことを調べるうちに禁忌の森に忍び込み無垢なる少女・シースティと出会う物語。狭い世界しか知らなかった二人のやりとり、お互いを想う気持ちはとても微笑ましかったですが、知ってしまったがゆえに彼女の過酷な運命と向き合うことは避けられなくて、そんな二人がともにあるためにラッカウスが下した決断は、これまで長く続いていた呪いの悲劇を断ち切るとともに、彼女への純粋な想いを貫いてみせた哀しくも美しい物語でした。えいひさんの表紙絵も良かったです。2015/02/14

佐島楓

31
ラッカウスとサースティの交流をもっと見たかった。映像化したらきれいな作品になると思う。2015/04/03

このん

28
(2015年4月9日4068)タイトルに惹かれて購入したファンタジー。神官ラッカウスと生け贄の巫女のお話。星の災禍にあった村は全員が死に村は滅びた。その『星の災禍』の生き残りのラッカウスは神官になった。森の奥深くで星の災禍を一身に受け止める巫女は孤児で誰とも出会わず話さず、感情も言葉も持たず生かされている。ラッカウスが出会った巫女も名前が無くラッカウスがシースティと名付け言葉も教えた。ラッカウスだけを待つシースティ。。シースティを守る為に仲間や全てを敵にしたラッカウス。哀しく綺麗なお話でした。2015/04/09

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