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内容説明
家族や友人とのかかわりといった“ふつう”の生活の中にも、人と比較したり、ちょっとしたすれ違いがもとで、心が傷つくことがあります。他にも、誰かを失って悲しくなったり、子ども時代に親に言われたことを思い出して泣けてきたり、私たちは毎日どこかで心を痛めているのです。でも、安心してください。それはあなたが心優しい、繊細な心の持ち主だからこそ抱く感情なのです。そんなときは、「一刻も早く立ち直ろう」とあせらないこと。時間をかけて傷を修復することで、「自分って本当はこういう人間だったのか」「こういうことを大切に生きてきたのか」という新たな発見につながります。本書は「まず体を休める」「ちゃんと傷つく」など、自分の心とゆっくり向き合うことで、失われた自信を取り戻すための方法を、精神科医が優しく紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豆ぽち
13
アジャセコンプレックス2016/01/08
あかいろ
7
読みやすかった。傷ついたとき、その必要はないのに自己嫌悪に陥り、自信をなくしてしまう人のための予防薬。といった感じ。傷ついたとき、わたしも自信をなくして項垂れて時間を無駄にするので、少しでも楽に考えられるヒントをたくさんもらいました。生きていれば傷つかないわけにはいかない。楽しいことや嬉しいことをするときさえ、傷つくことがある。たまに客観的に自分をみつめること。日常生活を行える範囲で落ち込むこと。そして、しっかり心と体を休めること。これからは傷との距離のとり方を意識していこうと思いました。2015/08/20
まりにゃ
4
著者の本は、古書店で目に入ると、ついついタイトルに惹かれて手に取ってしまう。この本は、既読の著者本の中で最も精神科医らしい内容だった。人はみな、心に傷を抱えたまま、人生の新たな戦いに挑んでいかざるを得ないのだ。また、そうした方が、意外に早く心の傷が癒え易いというのは、長年生きた人たちの経験則でもあるだろう。大きな受傷を避けるための"受け身技”も、長年生きているうちに分かってくる。言葉で教えようとすると難しいのだが。やはり、生きていく経験が人を育てる、というのが結論ではないかと思う。優しい人たちへの応援本。2015/04/07
Masamasa
2
良書だと思います。 「傷つくなんて自分は弱い」と落ち込むのではなく、「人間なんだから傷つくのは当たり前。」と割り切って、「いつかは回復するから、焦らずに過ごそう。」という気持ちになれます。 脳の傷のこと、心の傷と体との関係のこと、家族関係のこと、喪の仕事のことなど、興味深い話がたくさんありました。
gram1126
2
青少年向けかも。辛口が多いのに。この本では優しい。好きになった。2015/09/07