内容説明
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昭和40年代、子供たちにとって遊ぶことがすべてだった時代の胸躍る冒険の日々―こっそり忍び込んだ空き家で見つけた藁人形が騒動を引き起こす「座敷童子の夏」。河童を生け捕りにしようと底なし沼にボートを漕ぎ出す「河童沼」。廃坑になった洞窟を探検しているうちに不気味な寒村に迷い込んでしまった「山姥の里」ほか、自然の中で生きる人間の逞しさを描いて直木賞を受賞した著者の原点ともいえる郷愁あふれる連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ココ(coco)
30
☆☆☆★面白かったです。小学生の頃の、毎日遊んでばかりで楽しかった日々が蘇ってきました。河童、天狗、狐、雪女、山姥等が出てくる話は、どれも読んでいて、ぞわぞわ、わくわくしました。都市近郊で育った自分ですが、少年時代の気持ちには、共感できました。 2017/05/27
しーふぉ
19
子供の頃みんな経験したような懐かしい短編集です。森や川で遊んだ記憶が蘇る。2020/01/04
アルフ
19
近くの公園で見つけた洞穴が仲間だけの「秘密」の基地になったり。好きな女の子と一緒にいたいのに、もしかして好きなん!と言われるとつい意地悪したり。小学生男子の妄想にかかれば、それぞれの日常も冒険だったと思います。時代は違っても、男なら共感できることばかり。小学生男子意味わからん!と嘆く女子にもオススメかも2018/11/01
のぼる
14
熊谷さんの作品でタイトルが「冒険の日々」なので、てっきりクマやオオカミで出てくると思い込んで読み始めたが、60年代小学校高学年の3人組の冒険の日々であった。当時の自分よりも5、6歳年上のお兄ちゃん達の日常の冒険。甘くて切なくてほろ苦くて懐かしい気持ちになれました。2016/08/30
いの
12
いやあ~良かった!楽しくてちょっぴり不思議な子供の世界。子供の毎日は冒険。ワクワクしながら時に笑いながら自分の子供時代を重ねる。おおらかだった時代。懐かしくて切なくなる物語だった。2017/06/06