内容説明
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福沢安夫には二人の娘がいる。故郷には兄弟もいる。準大手の証券会社で課長を務めてもいた。しかし、株で借金をつくってから坂を転がるようにして、1999年8月から上野のホームレスに。上野公園のテントの中でひとり家族と暮らした日々を思い出すこともある。落伍感だって抱いてる。でも、一人ぽっちになってみてわかったことも沢山あった。すべてを失いながらも、ホームレス仲間や訪ねてきてくれる人達の人情に触れ、画家としても第二の人生を目指した男の、楽しくもほろ苦い人生物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミスターテリ―(飛雲)
30
今までホームレスの本を読んだが、社会生活が嫌になり自らその道を選んだか、何らかの理由で人生に失敗して、やむにやまれずホームレスをしているかどちらか、後者は、いずれもう一度社会に復帰しようとしてがんばっている。そんな人たちの体験談は、なぜそうなったのか、ある意味、反面教師としてすごく勉強になる。事業の失敗、株、ギャンブル・・原因はいろいろあるが、今の社会では誰でもそこに陥る落とし穴がある。この本の主人公も、証券会社に勤め、結婚して普通に生活していたのに、信用取引で失敗、あっという間にホームレスに。 2021/05/04
いずとも
2
ホームレスと言っても、当然いろんな生き方があるよなと気づかせてくれる本。この人の場合は家はなくとも特技を生かして収入を得られていたから然程の悲壮感はなく、文章もあっけらかんとしたものだった。女性にまつわる記述もちらほら。最期は支援してくれる女性のもとで迎えられた(突然の死ではあるにせよ)など、人との縁に恵まれた人だったのだろう。2025/04/23
max99
1
何か悲しい・・・。ホームレスになる可能性は誰にでもある。2009/10/16
あみ
0
大学一年生の時に読んだ2020/05/15
うたまる
0
「わたしは、自分が悪いからここにやってきた。ここに来ている人たちは、本当は自分がいちばん悪いんだ。わたしもそうなんだ」……元証券マンにしてボールペン画家でもあるホームレスの告白録。ホームレス、生活保護受給者、犯罪者、みんな色眼鏡で見られる存在だ。けれど自己責任の色合いは様々で、そもそも一括りで語ること自体が難しい。著者のケースも、殊勝に反省する姿と周囲に迷惑をかけてきた姿が混在し、同情も批判もしかねて困惑してしまった。最近、仕事上で時々彼らと関わることがある。やっぱり、どちらもいるんだよね。2019/05/18
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