ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉<br> 市川房枝 ――女性解放運動から社会変革へ

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ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉
市川房枝 ――女性解放運動から社会変革へ

  • 著者名:筑摩書房編集部【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 筑摩書房(2015/02発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480766175

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内容説明

現在より遥かに女性の地位が低かった戦前に、周囲の反発や無理解を乗り越えて婦人参政権運動に取り組み、女性の地位向上につとめた運動家の生涯。(巻末エッセイ・辻元清美)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

31
図書館の偉人伝棚より。「平和なくして平等なく 平等なくして平和なし」(11頁)。冒険小説を読んでいた(例『十五少年漂流記』29頁)。貸本屋で、小杉天外『魔風恋風』、菊池幽芳『己(おの)が罪』(36頁)。ビタミンB1不足で脚気に(46頁)。校長の良妻賢母教育と対立(58頁)。日本初の「労組大日本労働総同盟友愛会」で働く(83頁)。自立して食べていくことの重要性(157頁)。筑摩書房様には、番組づくりでは引用不可と言われております。番組づくりにあたっては、感想がほとんどになるように努めます。 2021/06/30

jamko

15
恥ずかしながらお名前と女性解放運動の人というくらいしか知識がなかったので改めてアウトラインを抑えるために読んだ本書。ちくま評伝シリーズ、初めて読んだけど中高生向けなのかな?わかりやすく簡潔でサクッと読むには最適でした。妻に暴力を振るいながら子供には(娘であっても)教育のためのお金は惜しまなかった父親の存在。まだ日本中の女性が着物の時代に平塚らうてうと共に洋装で街を闊歩し、婦人参政権のために闘い、渡米し、老いても望まれて立候補し、金権政治と対決しながら女性の政界進出の必要性を訴えた。朝ドラまだですか……?2018/11/13

うさぎ

7
一つ駄目になると次、また次、と折れずに人生を進めていく力が凄い。そしてあの時代の日本にあって両親の教育方針が凄まじい。本人の意識や意志ももちろんながら、周りの環境もやはり大切なんだなと感じます。市川房枝さん、恥ずかしながらほとんど知らず、歴史の1ページだと思っていました。2017/04/05

ひとみ

4
婦人参政権の獲得を目指して運動をし、戦後は理想選挙を掲げ国会議員や市民活動家として活躍した市川房枝についての中学生向け評伝。戦前の女権運動について全く知らないので勉強になった。勤勉な農家出身だからか働き者で実務能力に長け、運動をするにも青写真を描くことより相手にどう伝わるかを考えて行動に移す人柄と、14やそこらで兄弟のツテをたよってアメリカに飛び出そうとする行動力が面白い。婦選運動の火を絶やさないために翼賛体制に協力した旨も書かれていたが、これは理想主義な生き方を良しとする人には出来ない判断だろう。2017/01/12

ybhkr

3
ほんの百年前には、女は奴隷みたいなもので、殴られること虐められることも含めて妻であり嫁で、そのあり方に疑問をいだいた女性がたたかってくれたから今の日本があり、女性の自由がある。賃金格差や家事負担の問題など、今の暮らしを考えるとまだまだ男性社会。このような存在は絶対必要。辻元氏も土肥たか子氏も。いろいろ難癖つけられても男性だって同じじゃないですか。昔の女に生まれたことが因果と言われていた時代と比較して(もしくはインドやイスラムと比較して)現代日本は女尊男卑とか言われる世の中、声をあげる人がなんと尊いことか。2016/10/16

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