内容説明
戦国時代末期、九州では島津勢が猛威を振るっていた。肥後の一豪族・木山弾正の居城にも島津の大軍が押し寄せる。城を枕に討ち死にか、それとも軍門に下ってしまうか。だが弾正は決意する。選んだ道は、敵の包囲網を突破して、義兄のいる天草へ落ち延びることだった。無事脱出に成功した弾正だが、時代はさらに変転する。弾正は九州の新たな支配者、太閤秀吉の奮う権勢にどう対峙するのか? 傑作戦国時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yukihiro Nishino
12
実に面白い作品だった。戦闘シーンも迫力があって良かった。弾正は、愛する者を守るため戦った男の中の男であった。妻のお京も息子の五郎も実に立派ですばらしい家族であった。2016/03/22
tako_machida
4
秀吉が天下を統一しようかという時に、天草を守る為に奮戦した木山弾正。耐えて耐えてからやっと立ち上がっての加藤清正との一騎打ちは迫力満点でした!!2019/12/11
ゆうへい
3
大学の卒論を書いた時の参考資料で出てきた人物で、どんな武将だったのか、気になって買いました。 とても木山弾正らしい生きざまと死に様が描かれていました。特に、終盤で加藤清正と合戦で交わった部分が、僕にとっては一番の見所でした。
Satomi
3
実際には破る事は出来ていないけれど、ある意味では破ったのかも。 木山弾正の愛と生き様と 妻のお京が取った行動と死に様と… 何につけても泣けた。 本当にオススメ!!2015/10/31
相馬
2
清正と一騎打ちをした木山弾正。まさかの最後にえっ,と思ったが,ググってみると実在の人物で,その最後も史実らしい。へえっ-。2016/02/24