内容説明
密室で墜落死した男の口から、「深山木薬店」の名刺が見つかった。店長の秋にかけられた殺人容疑を晴らすため、座木は妖世界で囁かれるある噂の調査を開始。リベザルは事件現場へ向かい、奇妙な言葉を呟く幼女と出会う。しかし、なかなか真相に近づけぬ二人を嘲笑うかのように、第二、第三の事件が勃発し……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
37
最後のシン・リーを喰い殺す、お前も同じだろう?とリベザルに問い掛ける場面の印象が強くて何とも先が気になる。リベザルも頷いたっていうし。高遠さんの再登場は好きなキャラなので良かった。2015/03/21
ち~
24
ボルダリングで落下した男性の口から、薬店の名刺が見つかる。容疑者となった秋。懐かしの高遠さんが登場、しかも秋と共に事件を追う。リベザルは不思議な少女と出会い、座木は秋を脅かす何者かを追跡。そして、次の犠牲者が…。事件の真相も気になるけど、秋の過去や、リベザルが灯視から受けた依頼がとんでもない展開になりそうで、次は今までの色んな謎が明かされる予感。2024/06/12
み
6
今まで自分の中の高遠さん像はあやふやだったのですが、今回の表紙でくっきりしました。シリーズを読み始めたのは10年以上前なのでなんてこと。2015/02/07
陸抗
5
【再読】新書版で読んだのに、ラストのリベザルと灯視さんとのやり取りしか覚えて無かった…。秋が殺人事件の容疑者になり、高遠さんが情報を提供してくれる。高遠さんの中では、薬屋の面々はどんな立ち位置なんだろう。事件は相変わらず凄惨だけれど、娘を想う父親の言葉と態度に、少し救われた。2016/02/20
みみなし里緒
5
高遠の制服姿は想像できないと思っていたけど、カヴァーの絵がそうなんだなあ。エピローグ、ラス前の秋とリベザルの会話は微笑ましく、レモンタルトになじむと思ったが、大ラスの灯視とリベザルの会話にはドキッとさせられる。秋は灯視の依頼を知っているのかもしれない。そろそろこの伏線の回収を・・・と願っているけど、そうするとシリーズが一旦終わってしまうんじゃないかと危惧している。2015/04/03