内容説明
「苦行みたいな選挙戦、世界一の魚料理、私を“乗り鉄”にした鉄道、魅力的なアイドル……知れば知るほど、この国にハマッてしまった! 」前駐日ドイツ大使による、軽妙洒脱な比較文化論
2009年~2013年に駐日ドイツ大使を務めた著者は、日本に留学したこともある大の日本びいき。在任中のブログ「大使日記」では、日独の違いやこの国の素晴らしさについて自ら日本語で綴って話題となった。
本書はそのブログの内容を元に、大幅に加筆修正をして再構成。文化も教育も政治も、日本はなぜ世界中から注目され、尊敬されるのかについて軽妙な筆致で考察した比較文化論。
「シュタンツェル大使の見た日本は優しく、力強くて、ときどき不思議でもある。外国からやって来て日本を愛した者同士、私は大きくうなずきながら読んだ。これまでになかった、軽やかで楽しい日本研究の書」
――ドナルド・キーン氏(日本文学研究者)
「大使もフランス人である私の夫も、なぜ日本の熱烈なファンなのか、その謎がようやく解けた気がします。冬の美しさ、心の温かさ、若者のたくましさ……忘れていたこの国の魅力を教えられました」――寺島しのぶ氏(女優)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
145
親日家の元駐日ドイツ大使が書かれた日本論あるいは日本人論です。普通の外国人があまり行かないところまで探訪しています。本当は日本人に読ませるよりもほかの国の人々に読んでもらいたいと思いました。本当に日本を理解している人が書かれているので説得力があります。ドイツ人は押しなべて日本人が好きですからここまで書いているのでしょう。2015/11/11
いたろう
50
元駐日ドイツ大使が見た日本。著者はドイツの大学で日本学を学び、その後、京大に留学した程の日本通。日本に対する愛情にあふれたエッセイで、「日本が世界で愛される理由」というより、「元大使が日本を愛する理由」。著者が言うには、日本人とドイツ人の共通点は、勤勉であることと、その一方でパーティーをエンジョイできること。世界の多くの国は、そのどちらかだけが得意なことが多いのだとか。日本人がパーティー上手と見られているのは意外。他方、ドイツに比べて若者の政治への参加の意思が弱いというのは、確かにそうなのかもしれない。2015/07/19
壱萬参仟縁
30
ドイツ人より7年長く働く日本人(31頁)。日本は官僚の力がとても強い(94頁~)。裏を返せば、税収が豊富な時代はそれでもいいが、今のように国の借金が嵩んでいるのでは、強いのは民間あっての強さであって、税収が落ち込む少子高齢社会では先細りではないか? 個人の運命も、国の民主主義的統治や価値観、国際社会での戦略も、すべては判断力の積み重ね(113頁)。関心ある読者は、著者のブログもあるようだ→ http://www.facebook.com/public/Volker-Stanzel 。2015/09/21
なにょう
24
世界中いたるところに神出鬼没なのはドイツ人。そんなドイツの元駐日大使であられるお方が記された本作。★まずはなんと言っても読みやすい。そして東アジアの情報通でらっしゃる。日本のみならず、中国の事情もお詳しい。中・独・日を比較して、日本の厳しさがちょうどいい。★日本でもう一度やりたいことは、富士登山だそう。私もやってみたい。2016/10/08
トムトム
19
日本のことを誉めてくれると、自分が誉められたようでうれしい。日本のワビサビ・粋と野暮。自分もちゃんとしようと思う。落ち込んでいる時にこういう誉められる本を読むのも良いかも。2019/09/05
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