岩波ジュニア新書<br> 高校生、災害と向き合う - 舞子高等学校環境防災科の10年

個数:1
紙書籍版価格
¥902
  • 電子書籍
  • Reader

岩波ジュニア新書
高校生、災害と向き合う - 舞子高等学校環境防災科の10年

  • 著者名:諏訪清二
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2015/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005007004

ファイル: /

内容説明

全国で唯一「環境防災科」をもつ兵庫県立舞子高校の生徒たちが長期にわたって被災地で活動を続けている.瓦礫の中で泥かきに専念する生徒,写真のクリーニングに精を出す生徒,壮絶な体験を聞いて衝撃を受ける生徒…….災害と向き合う若者たちの姿を通して防災教育やボランティアのあり方を考える.

目次

目  次
   はじめに

 1 被災地で
  1 明日はもっとがんばりたい
  2 もう一度、被災地へ
  3 ボランティアの副産物
  4 人が、人の前で死んでいく
  5 夜のミーティング
  6 避難所での交流
  7 “がんばろう”の意味
  8 兵庫の気持ちを被災地に届ける
  9 泥との格闘

 2 夏休みに
  1 優れた防災教育との出会い
  2 復興を考える
  3 津波ジオラマ
  4 ふゆみず田んぼ
  5 仮設住宅での茶話会
  6 写真のクリーニング
  7 もう一度、東松島へ
  8 再 会

 3 全国で唯一の環境防災科
  1 阪神・淡路大震災と市民目線の教訓
  2 環境防災科のスタート
  3 ネットワークの大切さ
  4 授業での出会い
  5 あの震災から学んだこと(長尾美幸)
  6 さまざまな出会い
  7 定番となった授業
  8 地域との連携
  9 小学校での防災出前授業
  10 防災国際交流──ネパール
  11 防災国際交流──中国四川省
  12 防災教育の四つの分野
  13 Survivorとなるための防災教育、Supporterとなるための防災教育、市民力を育む防災教育

 4 こんなボランティアをやってきた
  1 ボランティアに行くまでにしておくこと
  2 初めての災害ボランティア
  3 新潟県中越地震被災地でのクリスマス会
  4 石川県能登半島地震
  5 兵庫県西・北部豪雨災害──兵庫県佐用町
  6 遠くから支援するボランティア

 5 ボランティアの経験から
  1 ボランティアのもつ五つの意味
  2 日常がそのまま出るボランティア
  3 進化するミーティング
  4 ミーティングで気持ちを共有する

 6 活動はこれからも続く
  1 一〇周年記念事業「防災教育全国交流大会」
  2 防災+α
  3 語り継ごう
  4 父がくれた出会い(小島汀)
   おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みつりんご

22
学校の単位の為、自己顕示のため、「良いことをした」という満足のため。それはボランティアではないだろう。この学校の取り組みはタイトル通り災害、被災者と向き合う。「何かをしてあげる」ではなく「向き合う」。震災関連の中でもこの本は良書だと思う。被災してからではなく普段の生活での命を守る取り組みがサバイバーである、頷かされる。親を亡くした生徒の偽りなき手記が心に響く。2016/06/06

たい焼きは中身無し@復活したい

6
「一回限りのボランティアじゃなくて、もっと来てほしい。」この本を読んだ数日後に、現在も東日本大震災のボランティアを行っている人はわずか6%にまで減っているという事を知りました。色々な状況があるから長期間参加することができないのもわかりますが、ここまで減っているとは驚きでした。そんな中、防災科の生徒は長々と続いててすごいなと思います。私もボランティアを行っている一人の人間として見習いたいです。2016/02/03

mannma

3
全国で唯一「環境防災科」を持つ兵庫県舞子高等学校の記録。今回の東日本大震災でもボランティアとして活躍。過去にも中越地震、能登半島地震、兵庫県豪雨、また海外では四川等、高校として活動したらしい。このように専門として高校から防災教育を行い、防災の専門家を育てていくのはこれからの日本に必要なことではないのか。このような科をもつ学校が全国にもっと増えて欲しい。防災教育はカリキュラムとして全ての学校に取り入れてもいいのでは?と感じた。この学校の生徒もすばらしいが、教える先生の志に心を打たれた。こんな先生に教わる生徒2012/01/25

1
10年間の活動と、指導者としての試行錯誤、生徒の声に何度も目が潤んだ。活動範囲は想像以上に広かった。ただ「ありがとう」の言葉は素敵だけど、メディアで「ありがとう」の言葉を言い疲れた被災者のコメントを読んで以来、その言葉をいただくことにも躊躇いを感じてしまった。2012/05/15

Yasu

1
お世話になっている先生が書かれた本。防災教育って大事だな~って改めて気づかせてくれるし、学校の先生っていいなぁ~(素敵なお仕事だな~)とも思わせてくれます。2012/04/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4341036
  • ご注意事項

最近チェックした商品