雪山の白い虎

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雪山の白い虎

  • ISBN:9784152095107

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内容説明

「去年の秋に、ぼくはインポになった」の一文から始まる表題作に加え、「文学よ、すべてを捧げた僕に、救いはあるのか?」など中年男の悲哀を描く13篇収録の短篇集。『二流小説家』著者の新境地。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

25
寅年にちなんだ虎表紙本二冊目。思春期から青年期を切り取ったポップな読み口の私小説といった趣の一冊。軽妙で洒脱な文体の短編が次々と繰り出され、どれも総じてクオリティが高い。しかし同じテイストの短編がかなりのボリュームで詰め込まれたお得仕様なので、今回はグイグイと読み切ってしまったけれど後半で飽きがきてしまった。もっと時間をおいて読めばより楽しめたと少々後悔している。2022/01/20

REI

13
図書館本。デイヴィッド・ゴードン3冊目。書くことに真剣すぎてうまくいかなくてウジウジしてる、葛藤がすごく伝わってくる。そうかと思うとポンと空想の世界に放り込まれる。短編集だからこその軽さと、その中にゴードン独特の深さがあって、すごく好きだった。2017/12/14

Majnun

6
相変わらず文章がいい。ユーモアにもセンスがある。友だちだったら楽しいだろうな、と思わせる特別な感性を感じる。読書家のための文学という、決して大きいとはいえないジャンルのトップランナーと言っていいだろう。しかし近年日本ではこのジャンルは結構需要がある。日本でしか有名じゃないと自虐的なエッセイを書いているようだが、そのあたり版元が自覚的に売れば、この国ではもっともっと売れるだろう。いいですよ、デイヴィッド・ゴードン。2015/05/03

よもぎ

4
新刊を見たら即買いする作家。活字中毒のわたしを満足させる膨大なテキストのなかに、絞り出すような本音や弱音が出てくると、胸をわしづかみにされずにはいられない。それに、このノリノリの文章を翻訳だと感じさせない青木千鶴さんの訳の素晴らしさ!これからもデイヴィッド・ゴードンはぜひとも青木さん訳でお願いしたい。『回顧展』が好き。2015/01/20

syachi

3
二流小説家よりこっちのスタイルの方が面白い感じ。なんか健康的な小説家ってあまりパッと思いつかないな。村上さんとかか?2015/03/22

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