内容説明
長き戦乱に終止符を打ち、統一を果たした王国の伝説的英雄である元帥の長子ヴェーリン・アル・ソーナ。家族と袂を分かち、戦いを務めとする第六騎士団の一員となったヴェーリンは、苛酷な訓練と実戦のなかで戦士として成長していく。権謀術数渦巻く重厚な世界観、骨太な人物造形で絶賛を浴びた異世界戦史開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おくりゆう
14
『「氷と炎の歌」シリーズを思わせる』という形容詞に惹かれ、なるほど、ジョン・スノウ視点の物語に似た(ただし、今のとこあちらほど暗い感じはしない)家族と絆を断って騎士団の一員として成長していく第一部で、個人的には当たり!の面白さ。登場人物表がないことだけが残念(覚えにくい)ですが、次回も楽しみです。2014/12/21
しろ
13
☆7 当たりのファンタジーシリーズ。帯文句に惹かれたけど、そことは関係なしに面白いと思う。第一作目を三分冊にしているものの一冊だからか、まだまだ盛り上がりポイントは少ない。なのに十分に楽しめた。この後にこそ、ヴェーリンの成長を中心に、いくつもの「面白そうな」予感がする。とりあえず続きはよ。2015/01/11
わたなべよしお
11
異世界ファンタジー?確かに。ジョージ・R・R・マーティンの後継者?そんな感じはあるなぁ。まだ導入部にすぎないけど、これは期待できる。骨太なストーリーもいい。ただし「炎と氷の歌」と比べると、異世界感が薄いし、スケールもやや小さい。あるいは、これからなのかもしれない。いずれにしても、こういう作品を3分割して小出しにするのは、はっきり言って理解できない。読者のことを本当に考えているのだろうか?2014/12/15
洋書好きな読書モンガー
10
本棚から。Raven’s Shadowシリーズの原書を読んでる内になんか読んだ事あると思ったら1冊目の訳2冊買っていた。早川書房さん三部作の1冊目3分冊で翻訳出す予定だったけど2冊で止めちゃったのか。原書の方のAspectという単語なんて訳しているのか気になったので再読。役職として原書には出て来るけど辞書には無い単語で意味が知りたかった。「管長」か、仏教寺院の本山で修行僧をまとめる役職かな。物語の中では1年生の監督官、2年生の監督官という感じに騎士学校の入団毎に複数人いる感じだけど。ちょっと合っていない↓2024/12/04
ケンケン
9
(395冊目)続編が刊行されましたので。 まさに異世界戦史もの開幕といった展開~少年が仲間とともに苛酷な訓練を積み重ね、傷を増やしつつ絆を深め、騎士団の戦士として成長していく様が謎を含みながら描かれている。 人物関係図や世界観の補足などがあると、若干有難いなと思うところもある。物語の不穏な感じが否応なく、続きを気になるものにしている…2015/03/21