集英社文庫<br> 森のなかのママ

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集英社文庫
森のなかのママ

  • 著者名:井上荒野
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 集英社(2015/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087461602

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内容説明

画家だったパパの突然の死から五年。浮き世離れしたママと、美術館に改装した家で暮らす大学生のいずみ。離れの間借り人、渋い老人の伏見に恋しているが、伏見はじめ美術館に出入りする男たちはみなママに夢中だ。ある日、放映されたパパのドキュメンタリー番組に、パパの愛人が出演していた……。なにが起ころうと否応なしに続いていく人生と渡り合うために、ママがとった意外な行動とは――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

235
苦手なほうの荒野さんだった。「フシギちゃん」のお話。長嶋有さんのあとがきは好き。2017/05/10

おくちゃん🍎柳緑花紅

83
人生たまには、ものすごくならないとね‼その、ものすごさと渡り合う為にママは、ものすごく奮闘します。「そうくるか」「だがまさか」「いやしかし」やるなぁママ。井上荒野さんの作品が益々好きになった。2015/07/08

shizuka

60
荒野さんの小説、どこから荒削りでしっかりしていない雰囲気があるのだけれど、その隙間というか余裕というか、作り出された力の抜けた空間がとても気持ちいい。60歳の自由奔放でモテまくる母親を持ついずみ、大学生20歳。父親は有名な画家、すでに死去。夫婦関係が悪かった訳ではないが、父にも過去があり、いまだふりまわされている少し。でママはというと気にしていない風を醸し出しながら、あれ気になってるのかなと思わせるので、結果自分の青春よりもママのお世話に時間を費やしてしまう。取り巻く人間像が個性的。誰もママには敵わない。2018/01/06

けぴ

44
自由奔放なママと娘のいずみ。パパは既に亡くなっている。ママの親衛隊的取り巻きの男達、パパの元愛人、いずみのボーイフレンドが繰り広げる日常的小事件を描く連作小説。巻末の解説にあるように夜に読むのが似合うストーリー。井上荒野作品としてはカラッとしていて気楽に読めました。2024/07/27

エンリケ

39
初読みの作家さん。ユーモラスで微妙に噛み合わない会話が僕好みだった。お話は画家の未亡人と娘を中心に進む。この未亡人が個性的でチャーミング。マイペースで行動パターンが読めない。それに時に苛つきながら振り回される真面目な娘。そして事有る毎に集まって来る未亡人を崇拝するおじさん達。基本的に登場人物は皆善良でお話もあっさりした描写。でも亡き画家の愛人が登場したり、娘と母の三角関係が有ったり。ひとつ間違えれば結構重たくなる内容だ。それを軽妙に描く筆力は大したもの。ちょっと瀬尾まいこさんの作風に似てる気がした。2016/06/23

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