内容説明
「他界」は忘れ得ぬ記憶、故郷――。なにも怖がることはない。あの世には懐かしい人たちが待っている。俳句界の最長老にして、「朝日俳壇」選者を30年つとめる御年95歳の俳人・金子兜太さん。彼の95歳までの生き方を辿りながら、「生きること」と「死ぬこと」についての書き下ろし作品。95歳まで生きた人の言葉の重みが、「生き方」と「死に方」に思い悩む多くの読者の心に響く一冊です。
目次
まえがき
第一章 九十二歳でがんの手術に挑む
第二章 オレは“いのち運”が強い
第三章 定住漂泊
第四章 「生きもの感覚」というふたつの触角
第五章 アニミズムは「いのち」の本当の姿を教えてくれる
第六章 自分のなかの他界の手触り
第七章 七十歳。「立禅」で他界の人と対話する
第八章 理想の他界
第九章 九十五歳の他界説
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Voodoo Kami
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「どうも女性は十代後半に子どもを産むのがいいみたいですな。今は三十過ぎてから結婚して、四十過ぎて子どもを産んだりするでしょう。高齢出産というやつ。これでは健康な子はできないんじゃないかな。短命な子しかできないとわたしは思いますね」。全体のまだ5分の1でしたがこの文章を読んで本を閉じました。2015/04/20
algon
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氏の俳句人生の原点、激戦地トラック島からの帰還を出発点として95歳の人生を振り返る。多くの戦友、友人、妻を見送った経験からの死生観を綴っている。日銀マンでありながら自由に生きてきて俳人として名をなした氏の「娑婆と対峙する他界」感。自由感あふれる他界感覚だった。2015/04/05
okatake
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先日読んだ「私はどうも死ぬ気がしない」と基本的には同じ内容です。俳句や兜太さんの人生を通じて「死」や「生」を論じています。文明化、情報化社会にさらされている私たちが忘れてしまったもの、学ぶことが出来なくなったものとしての自然性や動物性を語ってくれています。こころが暖かく、そしてラクになっていく本です。 2015/03/19
mimikoko1515
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残される人のことを思うと死ぬのは怖いと思う…2015/02/08
三助
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金子兜太の他界観。94歳なのにえらい元気だなと思った2021/07/11
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