内容説明
「人工の狂気をうちたてる殉教的な情熱」(竹本健治)―密室状態の部屋から突然女の悲鳴が聞こえたが、女の姿はかき消え、香川京平の絞殺死体が発見された。その6週間前に、小説『蝶』を書いた池田賢一少年が不可解な死を遂げた。両者の関連は。そして作者の言う「読者が事件の被害者にして犯人」の真相とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
54
「★《犯人》=「探偵」=「証人」=「被害者」=《作者》⇒《読者》」。このネタに「供物」や「失楽」の影響に学生運動や家庭内暴力、作中作を合わせたら・・・いや、なんでこうなる?これは失われた青春と魂への叫びの供物(ただし影響元と趣向に囚われ過ぎてる)。青春というより青臭さは読む前に聞いた印象より悪くないものの、肝心のネタ及び蝶の真相は・・・煙に巻く系の「はあ?」で、辻さんや積木さんは良く出来てたなあ。としか。・・・しかし、読んでてまほろの天帝シリーズ思い浮かんだのはわたしだけか(あれも奇書挑みの作品だけど)?2024/11/03
白いカラス
2
推理小説と言うより哲学書みたいでした。2017/11/05
Kikuichimonji
1
匣の中の失楽を超えるのはいかに難しいか、ということか。
Jimmy
0
これは正直、期待外れ、、、
eviz
0
奇書を狙って外した感が・・・2011/06/21
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