あすかコミックスDX 太陽と月人

著者名：飯田晴子【著者】

KADOKAWA（2015/02発売）

• ISBN：9784048530361

内容説明

ひったくり犯の男は、道路に飛び出した少年を避けようとして事故死した。だがその魂は場所も時代も遠く離れた狼へと転生し、さらに再び現代で可愛い小犬へと生まれ変わる。小犬は一人の少年・月人とめぐりあうが、やがて月人を守って死に、月人には弟・太陽が生まれるのだった…。生と死を繰り返し、果てしない旅を続ける魂。飯田晴子が美麗なタッチで描き出す、輪廻転生ストーリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[合縁奇縁]

強盗犯だった男の魂は狼になり、さらに可愛いポメラニアンに転生し、一人の少年・月人と巡りあうけど、さらに月人を守って死に、今度は月人の弟・太陽として生まれ変わる。独特の雰囲気で奥が深い。月人は優しいな

2018/01/03

[詩歌]

輪廻する業を描いた少女マンガなのだけど、この表紙写真おかしいです。黒地に鈍い金、凸凹加工の狼の、ちょっと独特の表紙です。狼、ポメラニアン、人間と転生していく太陽。野生児が、砂に掛けた水のように愛情を吸い上げて紆余曲折育っていく痛々しさ。人間パートも良いのですが、体をガタガタ震わす動物の姿の悲惨さは忘れられないインパクト。この本を少女マンガで出したのは流石。

2014/07/20

[からすとうさぎ]

ある種の少女漫画(？)はミステリ顔負けの複雑な話を平気で描いてくる印象があるが、これも人間関係が錯綜してて凄いことになっていた。こういうのなんていうだろ、スピリチュアル？　転生もの？　基本的に家族愛の話なんだが、父親が犬になったり弟になったりと関係が一定ではないし、一方両親はたとえ血が繋がっていても太陽を中心とした強烈な魂の紐帯から外れている(そして人並みに子供たちを愛してもいる)。血縁や伝統的家族制度を鼻にもかけず、それでいてある種の家族的共同体に強い執着もある、面白い文化だなと思った。

2013/10/05

[わにこ]

再読。何度読んでも深くて興味深い。

2010/07/11

[月見里]

生まれ変わり死に変わり家族として愛情を紡いでいく物語。

2009/03/26