内容説明
「たった1通のメールから取り付け騒ぎに発展」
「過去の失敗が今ごろ再燃、店舗展開がストップ」
「根も葉もない噂のせいで、お店の売上が激減」
「知らないうちに『ブラック企業』のレッテルを貼られた」
……急増する「ネット風評被害」。いまや、誰の身に降りかかってきてもおかしくない状況になっています。にもかかわらず、ネット風評被害を受けたとして、警察や弁護士、プロバイダーに対策をお願いしても埒があかず、泣き寝入りするしかない人が少なくありません。
そこで、本書では、ネット風評被害対策コンサルティングのプロが
・知らないでいると恐ろしいネット風評被害の実態
・その対策の大前提として、自分たちが「ネット炎上」を起こさないためにするべきこと
・それ以外にネット風評被害を未然に防ぐためにできること
・万一、ネット風評被害にあってしまったときにすべきこと
について、わかりやすくお教えします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
48
風評被害は、ちょっとした誹謗中傷を放置することで、瞬く間に拡大していきます。一人がネガティブな書き込みをすると、つぎつぎに同じような書き込みをする人が現れます。著者はそれを「タバコの吸い殻理論」と呼ぶ。道端に1本のタバコの吸い殻が捨てられていると、そこにはつぎつぎに吸い殻が捨てられ、いつの間にか、気がつくとそこは道徳心のない人たちがタバコの吸い殻を捨てる場所になっていく。それは一度、モラルが破られると、そこからは歯止めが効かなくなることを意味している。最初の内容とは違う書き込みが次々に書き込まれる。2020/07/25
壱萬弐仟縁
31
ネガ情報の急速拡散(55頁)。お気に入り登録を外している人にも心証を害したならば、ここで謝罪します。すみません でした。問題発言の早期消火を奨めている(110頁)。被害の立証が難しい(140頁~)。サイバー警察、弁護士も このネット風評には効果的対策がないようである。便利なネットに落とし穴が多い。気を付けていかねば。 2015/03/11
苦虫
8
ただただセンセーショナルに語るのではなく、リスク管理のノウハウもキチンと載せている、かつマイナスの発信者/被害者への態度が中立的で良い。特にIBMのマニュアルの紹介は印象的であった。新入社員研修でもネットモラルみたいなのは扱うべきだと思う。帯文も良かったー「え?いつの間にか弊社がブラック企業?!」みたいな。2015/09/05
Gamemaker_K
6
結局、日常生活で気をつけることと同じ、なんだよな。火をつけられる方も、つける方も。2015/04/12
あかり
5
ネット上での風評被害の実例を挙げながら、いかに炎上を未然に防ぐか、風評被害を最小限に抑えるために対処するべきかを書かれている。ネット風評被害には、悪意のない書きこみが原因になる可能性もある。また炎上仕掛人など心ない煽りの怖さにもふれている。ネット中傷や風評被害に遭わないためにもまずは自分のSNSへの書き込みを吟味するところから始めるべきだろう。2017/10/20