これから日本で起こること―雇用、賃金、消費はどうなるのか

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader

これから日本で起こること―雇用、賃金、消費はどうなるのか

  • 著者名:中原圭介【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 東洋経済新報社(2015/01発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492396155

ファイル: /

内容説明

消費増税、通貨安、日銀の出口問題……2017年に日本の最大の試練がやってくる! 米国住宅バブル崩壊や欧州債務危機の到来、2014年の日本の景気失速や消費増税先送り、さらには原油価格の下落を自著で的確に予見したカリスマ・エコノミストが、今後の経済、社会、マーケットの行方を大胆に予測する。

【主な内容】
第1章 アベノミクスの失敗は最初からわかっていた
第2章 アメリカ型資本主義が国民生活を疲弊させる理由
第3章 インフレ経済が日本の中間層と地方経済を苦しめる
第4章 なぜ円安でも日本経済は回復しないのか
第5章 これから何が起こるのか~2017年、日本の試練がやってくる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ito

47
アメリカ型資本主義が進行し、格差が広がっていると感じている。そろそろアベノミクスの結果を評価してもよいのではないか、と思い手に取った。インフレと株主資本主義の結びつきが貧困と格差を助長させてきた説明は、理解しやすい。日本においては、消費増税により実質賃金の低下を招いている。円安インフレと株高だけでは、庶民の生活は楽にならない。2015/07/17

壱萬弐仟縁

37
1970年生れ(Wikipedia)。著者はアベノミクスへの警鐘を鳴らしたかったという思いが強かったという(5頁)。ケインズの師匠のケンブリッジ大A・マーシャル教授は、学生をロンドン貧民街に連れて行き、そこの人の様子を見せて、経済学者になるには冷徹な頭脳と暖かい心の両方が必要であると教諭したという(11頁)。このエピソードは知ってはいたが、心に銘記しておきたい点。インフレは見方を変えれば、隠れた税金(100頁)。2016/05/14

メタボン

23
☆☆☆★ アベノミクスがアメリカの格差拡大と同じ轍を踏もうとしていると警鐘。日本の失われた20年は、「痛みをわかちあう」日本の美徳と称し、むしろ生活水準は欧米諸国に比べれば劣化していないという面白い視点。しかし経済情勢の変化は速く、この書が出されてこの1年半の間に、「マイナス金利政策」「英国のEU離脱」と、景色は一変している。視点が良いだけに、現情勢に対する著者の慧眼について注目したい。2016/07/23

りり

10
データの分析の説明が分かりやすく、著者が一貫してアベノミクスを失敗だとしていたのが印象的。しかし安部首を“運のいい人“と評するところが笑える。確かにそういう面があるのかも。原油の価格と物価との関係が理解できた。2015/10/11

まゆまゆ

6
アベノミクスによる経済政策では一般人である人達の景気は良くならない。物価上昇率の方が実質賃金の増加ペースよりも早いので、景気回復の実感を持てないのは周知のとおり。リフレ派の政策を机上の空論と断罪し、金融政策では景気回復しないとバッサリ。今年は良くても来年以降いずれ景気後退する可能性を否定できない。2015/07/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9266048
  • ご注意事項