内容説明
音楽はありとあらゆることを教えてくれる。喜び、生きることにつきまとう、どうしようもない哀しみ、その表現方法……音楽は小説であり、私自身の生き方そのものである――。四十年余にわたり、こよなく愛し、聴き惚れた名曲から1001曲を厳選。さらに最良の演奏を特選し、魅力の真髄を伝える、世界に比類なき音楽エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
130
久しぶりの再読です。この本によっていわゆる名曲というものを聴くのではなくそれ以外のいまだに聞いたことのない曲を探して時たま聞いています。宮城谷さんはかなりの作品を掘り起こして聴いておられるので参考になります。私などはまだまだひよっこみたいな気持ちにさせられます。2017/04/02
KAZOO
20
クラシックの入門書のつもりではなく、ひととおり名曲を聴いた後にクラシックから離れてしまった人に読んでもらいたいとのことで私にピッタリなので、ぱらぱらという感じで読んでいます(まだ全部は読んでいません)。何せ1000ページはあるのですから。しかも最初からいきなりマニアックな芥川也寸志の交響曲1番が出てきます。そのほか伊福部昭まで入っています。あまり有名でない作曲家が多いと思いました。2014/09/16
hr
3
なぜそこまで頑なにモーツァルト、ブルックナー、マーラーを拒むのか。いつかその理由を書いていただきたい(僕もモーツァルトは無くても困らないが)。マニャール、マデトーヤ、マルティヌー、フィビヒなど、決して日常的にコンサートにかかるとは言えない作曲家の作品が登場するのが面白い。あとウォルトンにかなり肩入れしている。聴き直したくなった。2018/01/07
BIN
3
歴史作家である宮城谷氏が好きなクラシックのうち1001曲を聴き比べして推薦するCDを紹介している。昔からクラシックが好きだったらしいが、好みが変わっていて大衆が好きな曲はあんまり好きじゃなかったりする。そのため、まずあまり知られていないような作曲家や、著名な作曲家でもマイナーな曲がよく出てくるので、あまり詳しくない私としては非常に参考になった。たまに私には参考になったけど、お勧めはしないとかいう曲もあり、確かにわたしだけの名曲だなと思える。しかしページ数は半端なく、全部読むのは大変。2012/11/17
以心0508
0
モーツァルトのモの字は出てくるけど、マーラーのマの字も出てこない。バーンスタインのバの字は出てくるけど、カラヤンのカの字も出てこない。ある曲については、まともじゃないとか、聴くのは人生の無駄とか、そこまでディスらなくてもいいのでは。 作者が好きな人にはどうぞ。2021/09/12