内容説明
彼と彼女が教えてくれた、タフでしなやかな生き方。パリ暮らし15年目のエッセイ。二児の母となり奮闘する日々。パリの日常で出会う、忘れ得ぬ情景(シーン)。たくましく美しい女性の生き方、いつまでも艶やかな男女の関係、健気で切ない子どもたち。そんな街と人々から学んだ大切なこと。
目次
Scène 1 この女性の輝き
デルフィーヌの赤いピアス
彼女のレッスン
キャロリンが決めたこと
オークショナーのマダム
モノクロームな生活に鮮やかな色
彼女が赤い口紅を差す理由
Scène 2 切なく、美しいシーン
彼が守る心の砦
足るを知る人
遠く切ない、いつかの空
母の想い
Adieu(さようなら)お母さん
Scène 3 誰かを想うとき
さやの涙
リュックとエンゾ
記憶の中の親子
セーヌの水面を見つめるとき
スタイルのある女性
海辺の街のアトリエで
Scène 4 しなやかに、そして強く
パリの小さな仲間たち
フランス式、嫁と姑
ステラの‘ママン’
タフに生きる
令嬢ケイト
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なにょう
14
雑誌でたまたま雨宮さんのエッセイを読んで良いなぁと思って本書を手に取る。日仏それぞれに良さがある。でも両者は異なるものだ。どちらが優れているとか、じゃ真似すればいいじゃんと、簡単に言えるものじゃない。雨宮さんのそういうスタンスがいいと思う。★子供の事で学校に呼び出されたり。交通事故を起こしたり。スーパーの店員さんの対応に納得がいかなかったり。生活しているって感じだ。2016/05/28
C-biscuit
11
昨日、不要な本をブックオフに売りに行く。嫁の本も頼まれたが、この本は売りに出さずに一読することに。たまに夫婦で思う同じ本を読むのもいい。雨宮塔子は、チューボーですよの記憶くらいしかないが、嫁は好きなようで良く話が出る。この本はエッセイであり、フランスでの日常が綴られている。やはり、フランスという国はおしゃれな国で、日常もそのようなシーンが多い。もっとも、雨宮塔子の生活レベルが高いからであろうが、フランスについて興味深いことを知ることができる。最近のフランスは物騒なことになっている。どうしているのだろうか。2015/12/21
sweet november
9
以前、「パリごはん」を読んだ時には、子供を預け美食三昧の印象が強く、あまり良い印象が無かったけれど、本書は、慣れない土地での育児、子供の心の細かい動きにもそっと寄り添い、安堵する様子が書かれていて共感する部分も多かった。2015/09/14
ミーニャ
3
どこか独特な綴りでしたが、最後まで読みました。 子育てに関して、え?と思うような話もあり、考えさせられました。雨宮さんが素敵なので、他のエッセイも読んでみたいです。2022/10/26
テラフォーミング
2
雨宮さんの写真が素敵で手にとってみたものの、内容はあまりささるものがなかった。。 もっとファンだったりしたら、雨宮さんの周りの人たちへの感想にももっと興味を惹かれたかもしれないが、何となくこんなフランスの方いるんだ!とか発見や感動そういうのもなく淡々と身の回りの感想文という感じ。2022/06/08