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内容説明
オーケストラ、極上ワイン、人生の贅沢を語り尽くす痛快無比の音楽論。オペラハウスのある都市を訪ねる。劇場が人々にもたらす快楽と人生を考察する。酒、車、街、そして音楽が流れる至高のときを愉しむための痛快無比の芸術論。ブラボー! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
311
著者はいきなり「電車に乗って通勤している人間にはクラシックはわからない」、「トヨタ車に乗って満足している人間にはクラシックはわからない」なんて言う。それならコーラを愛飲している(?)人間(著者のこと)にもクラシックはわからないんじゃないか?などと、揚げ足を取りだしたらキリがない。まあ、アチラコチラにボロを出している(もちろん、著者は気が付いていないだろう)のを冷やかしながら読む分にはなかなか面白い。中には「いっしょに『ミュンヘン』という夢を見ている」などという実に魅力的な表現もあったりするのだから。2016/04/20
だいだい(橙)
20
図書館本。この本は「新書」という日本の大衆向けの体裁をとっている。その本で「美は限られたものにしか理解できない」と言ってもなあ・・・と言う気はする。著者は毒舌で知られ、それなりの人気があるようなので、この書きっぷりも受け狙いだと思うけれど、「クラシックは豊かな人たちのものである」と言っておきながら「一階席の金持ちたち・・・演奏になど興味がない」と金持ちをけなすあたりが自己矛盾。香港から始まり、六ケ所村で終わり、間にイタリア、ドイツ、フランスを挟む趣向は面白いが、私はグルメにもスポーツカーにも興味はない。2023/03/07
訪問者
7
筆者が語るようにクラシックを含む芸術は豊かさや贅沢の上に築かれるものではあるが、著者のメソッドは中々極端で、アドバイス通りにできる人は少ないだろう。ただ、豊かであれ、幸福であれという姿勢はその通りだと思う。2020/01/24
よしひろ
7
フランスやイタリアの文化的な豊かさに触れる。それに伴って出現する音楽家、名曲、名演奏家たち。クラシックの魅力が詰まっている。2016/04/14
Sachi
7
著者の本を読むのは3冊目。これまでの笑いながら読む本と毛色が違っていた。クラシックより各地のレストランと料理の方に心が奪われました。旅行したいなぁ。それにしても著者のクラシックへの執着はすごいですね。2015/04/30