内容説明
海に囲まれた島国の宿命が、この国を滅ぼそうとしている
日本もイギリスも、ともに島国であることを利し、あるいはハンディとして負いながら、国を防衛してきた。
本書では、日本防衛のプロとイギリス史の権威が、日本とイギリス、各々の戦争と防衛の歴史を振り返りながら、これからの世界で生き抜いていく覚悟と方法論を展開する。
本当に戦争を回避したければ、国民が自立するしかない。
【内容抜粋】
●「島国・イギリス」が大国であり続けたのはなぜか
●アメリカが苦しい今こそ、現代版「攘夷」のチャンス
●島国にとってとくに大事な領海・経済水域の考え方
●島国は恥を知る国民、強い侍を作った
●「拉致は存在しない」と言ってきた党やマスコミは廃業すべき
●官僚叩きも、国産戦闘機つぶしも、アメリカの陰謀
●島国は過度に国際化すると弱体化する
●3000メートル滑走路のある沖縄の島に自衛隊機を置くべし
●「中国の挑発に乗るな」では、すでに情報戦に負けている
●ナポレオンもドイツもソ連も海に出ようとして失敗した
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田山河雄
2
これは島国興国論か 中西氏の英国衰亡論や日英比較論から、島国の海洋国家としての性格を論じ、転じてアメリカの「大・島国論」を述べ、意外にも、米国は海戦は強くとも陸戦には弱かった…と指摘している。中東を抑えて(湾岸戦争、他)国力以上のことをしたり、国際化しすぎることで「終わりの始まり」が見えると言う…。グローバリズムがそうとは言っていないが、そうなのか、とも思わせる。 併せて近年中国の島国化(海洋進出)によって、「島国は2つ並び立たず」で米中関係での日本のチャンスを論じている。暗い夜に一筋の明かりが見えると 2015/03/25
ぽてち
0
平和ボケはもうたくさん。自国領海も守る気概なく、衝突を恐れてばかりの政治家の姿勢にはもううんざり!自国を守る意思を明確に、国民も中国が無知で圧力をかけている現状を知るべきだろう。感情論ではなく、明確な知識に基づく、無知、無分別に対する毅然とした対応、これを政治家には求めたいし、国民も脳裏に刻むべきだと思う。9条と衝突を恐る弱腰を一緒に語るからこそややこしい。そこを明確にした読み易い書です。2015/05/12
Daisuk
0
世論からすると強烈な意見に見えるが、米国や中国の思惑は当たっていると思う。 曖昧な日本を情報戦で上手く操ろうとしている。 対立を恐れず、考えて、意見を述べる、国策だけでなく、仕事の基本だと思う。 2022/04/04
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