河出文庫<br> 旅の終りは個室寝台車

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河出文庫
旅の終りは個室寝台車

  • 著者名:宮脇俊三【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 河出書房新社(2015/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309410081

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内容説明

寝台列車が次々と姿を消していく。「最長鈍行列車の旅」等、鉄道嫌いの編集者との鉄道旅を締めくくるのは、今はなき『はやぶさ』だった……。昭和の良き鉄道風景を活写する紀行文学。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

32
本好き鉄道好きの上司が「もしよかったら…」とはにかみながら貸してくださいましたが、これが面白かった!昭和57年から2年間に亘り連載された鉄道旅行記です。同行者である担当編集者とのトボけたやり取りが微笑ましく、車窓からの風景をカメラの如く切り撮る宮脇氏の描写にうっとりしましたが、今や廃止された列車も多く、読後感は少ししんみりとしました。旅に出たくなりました。2014/08/10

saga

23
百閒「阿房列車」を読後に宮脇氏の本書を読むと、藍君がヒマラヤ山系君に見えてきて可笑しくて仕方なかった。藍君が持参したステンレス製魔法瓶の中身を「日本酒?」と聞いたり、列車の停車時間に駅弁を買いに向かいのホームまで走る姿はまさに山系君だ。哀愁を帯びた本書のタイトルから、暫くの間積読だった。著者の鉄道旅が終わってしまうような感じを受けていたからだ。路線の廃止、多くの長距離列車、寝台車の廃止など、ある意味で著者が好きな鉄道旅の終焉を平成の世に実感することになった。せめて今残っている寝台特急に乗りたいと思った。2013/04/07

メタボン

19
☆☆☆☆ 鉄道好きでしか味わえない酔狂な旅の数々。面白く読んだ。連れ合いの藍の子鬼との他愛ないやりとりが良い。移動手段にスピードを求めるようになり、「日本海」や「トワイライトエクスプレス」などの数々の名特急が消えていった。天竜川沿いの飯田線や山陰をめぐる鈍行列車の旅がそそられる。そう言えば北海道の流氷もどんどん縮小してきている。この本の旅情はもう昔のものとなった。2015/11/22

緋莢

16
「小説新潮」の編集者から仕事の依頼を受けた著者は、鈍行列車として日本最長の山陰本線824列車に乗る事を提案。門司を出発し、終点の福知山への所要時間は18時間29分。その行方は・・・その他、国鉄を使わず、東京から大阪へ1日で向かう旅、青森ー大阪、特急「白鳥」乗車などの鉄道旅の模様を書いた本。2016/10/14

スプリント

9
旅の相棒である編集者・藍さんによって鉄道好きではない視点が旅行記に加わり面白みが増したように感じました。そして段々、汽車旅行にはまっていく藍さんとともに読者も引き込まれていきます。2017/10/10

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