内容説明
平民育ちの娘が暴君な皇帝の補佐官に!?
幼い頃は母親とふたり、市井で貧しい暮らしを続けてきた紫那。その賢さを見込んだ大貴族の父親に引き取られてからは、大好きな母親と離れて、昂家の跡取り候補として姫君教育を受ける日々だ。
16歳になり、昂家の姫として初めて皇宮に登城した日。紫那は宴の席で得意の舞を披露するが、あろうことか、暴君と恐れられる皇帝・祐辰の前で大失敗をしてしまう! しかも、からかわれるように「後宮に入れ」と祐辰に言われた紫那は、立場も忘れてうっかり反発。勢いにまかせて紫那が知る市井の民の困窮ぶりを祐辰に訴えてしまい、我に返った紫那は厳しい処罰を覚悟する。
だが、皇帝に逆らった紫那を祐辰は責めず、それどころか自分の補佐官に任命。横暴なのに紫那の窮地を救ってくれたり、厳しい顔を見せるくせに紫那を甘く誘惑してきたり。祐辰の真意が見えない紫那は、戸惑いつつも心揺さぶられて…!?
優しい暴君とまっすぐな姫補佐官の、中華皇宮ラブファンタジー!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
45
この方の中華風ラブロマンスを読むのは三冊目。ルルル文庫のこのジャンルを担っていく予定の方なのかしら。相変わらずヒロインは元気でひたむきで恋には奥手な、可愛らしい娘さんです。いかがわしい推理小説ばっかり読んでいる時にこういう本を読むと、黒幕が雰囲気だけでわかってしまうので読む時期を間違えちゃったのかも。横暴とは書いてあるけれど、そんなに横暴でもない様な。実直で、ちょっと淋しがりの青年なだけの気がしますが。そして、まさかの国試状元及第。賢いにも程がありますですよ!他の殿方達は、もっと勉強に励んでくださいませ!2015/06/23
U
12
血族関係の因縁というか因果というかがけっこう重くてせつない。黒幕の心情もかなしい。間違い続ける道を選ぶ、が刺さる。かなしいけれど、二人のやりとりがすごく印象に残っています。陛下の苦悩や疲弊心、民を前にしたときの羞恥心とか、誠実で真面目なひとの苦しさの描写も。できるヒロインの分析力とかも良かったです。ラストのふたりの甘いやりとりにはほっこり。しかし某彩雲国がついつい頭をよぎる……(笑)2015/07/13
shizuca
8
頑張りまくる主人公はどこか「彩雲国物語」の秀麗を彷彿とさせますが(ヒーローも皇帝だし)、父親との関係からまさかの黒幕登場の人間関係ではなかなか秀麗よりしんどい子だったかな。父親は頭の切れるイメージはどうしても持てず。記憶力と持ち前の明るさなどでのしあがっていく(前進する)ヒロインは好きなのでサクサク読めました。皇帝がヒロインに引かれはじめてから口説くに至るまでが早いなぁとは思うのですが、読みきりならば仕方がないですかね。わたしはお側に侍る二人の物語も読んでみたいです。需要、あると思うのです。2015/07/01
サティーシャ
8
大貴族の父親に引き取られ、昂家の跡取りとして姫君教育を受ける紫那は宴で得意の舞を披露する.皇帝・祐辰は自分の補佐官になれと命じてきた...さらっと軽く読める。あんまり甘くない。彩雲国?がちょっとよぎる・・・2015/04/05
凍矢
8
実に綺麗な終わりかたでした。暴君という肩書きを身にまとっていた、皇帝と、人より記憶力の良い主人公との、中華風ラブストーリーです。イラストから入りましたが、中身も満足感溢れる内容でした。2015/01/03
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