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内容説明
識字率はほぼ１００％！ 絵入りの貸本は大人気！ 私家版（同人誌）も存在！実は、江戸はマンガ都市だったのです。創作物を愛でる心は江戸（むかし）も現在（いま）も不変！一つ家で暮らす侍絵師＆町娘の日常を通して、江戸に根づいていた〈マンガ〉を活写いたします！！手習い師匠でありながら貸本屋の店番でもある町娘・まりに支えられつつも、絵で生計を立てる侍・白河勝之進は一人前になるべく奮闘中。二人の日常には貸本・浮世絵・私家版の作り手やそれら作品を愛する人々の熱気が溢れていたのでしたーー■目次■・第一話 手習い師匠・第二話 楽しや「連」・第三話 蟒蛇（うわばみ）・第四話 狐憑き・第五話 花魁道中・第六話 柳の下・第七話 乙女の道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆにゃ
7
kindleにて。あっけらかんとした性の捉え方が気持ちいい。同人誌即売会みたいなのが果たして当時あったのかなど、ちょっとどこまで当時の風俗として信じていいのかはちょっと迷うところだけども…。2015/07/19
ねんこさん
6
結構好き勝手描いている作品の筈なのに、どこかで(もしかしたらこんな事もあったかもしれんな)とか栓のないことを考えてしまうのは、嘘と真実のブレンド具合の巧みさによるものか。その辺りは仮想戦記系作品で培ったものなんだろう。思えば戦記漫画を手がけている当時から、他の作家が戦場スペクタクル的な作風で人気を博す中、ドラマ性にやや比重を寄せた作品が多かったが、そうした下地も今現在に活かされている気がする。2015/06/11
有海２０００
4
どう見ても漫画業界だし、同人誌即売会だし、コスプレだしｗ フィクションには違いないんだけど、なんだろう…この親しみやすさ。ファンタジーと言っても良いくらいエキセントリックな設定なのに、美術・風俗・情緒、そういった画中のディティールが卓越しているので妙な説得力がある。我々のご先祖様ならさもありなんと、すんなりと受け入れられてしまう。 江戸の昔から日本人は日本人だったんだなぁと、つい納得してしまう少し不思議な江戸絵草紙業界漫画。2014/09/27
きのと
3
江戸時代の同人の話みたいな？表紙はなんかへんに気合入ったのかクセのあるような絵になってるけど中身はそこまでじゃない。内容も読みやすくてそれなりに面白い。魂の抜けるまでかわいがってくださいって言われてみたいもんだな2019/10/01
印度 洋一郎
3
江戸時代を舞台にしているが、描かれているのは現代の漫画(ファン)カルチャー。私家版と呼ばれる同人誌に、講談や軍記ものの二次創作エロマンガを描き、寄り合いと呼ばれる即売会で、幽霊や武将のコスプレをして本を売る。「野郎ばかり」で「生身の女に慣れていない」とか、イタタタ・・・。そして、腐女子のＢＬ本には贔屓キャラ総ウケ本を描いて、メンバーの反感を買って、サークルを追放とはこれ又リアルだし、サークルの頭の「女相撲」も説得力あり過ぎ！ そんな話を、細かい考証と描写で綴った、一種のファンタジーとも言える異色の時代漫画2014/10/07
