ガガガ文庫<br> 血潮の色に咲く花は2(イラスト簡略版)

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ガガガ文庫
血潮の色に咲く花は2(イラスト簡略版)

  • 著者名:霧崎雀【著】/refeia【イラスト】
  • 価格 ¥330(本体¥300)
  • 小学館(2014/12発売)
  • おトクな週末2日間!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~5/12)
  • ポイント 75pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)

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内容説明

宿主にとっての『幸せ』とは――。

「花がどうやって子孫を残すか知っているか?」
「受粉だろ。雌しべに花粉がついて――」
「そう……それが普通だ。奇妙だと思わんか? あの宿主も、花は花だ。だが奴らは独力で花を咲かせ、他所から何かが入った気配もないのに、やがて種子を生み出す」

 黒服に言われるまで、ルッカは考えたこともなかった。『花』はそういうものだから、と思ってそれで納得してしまっていたのだ。
「有性生殖する生物は、遺伝子を混ぜることで、一つの種の中にも多様性を生み出している。皆が同じ弱点を持っていては簡単に滅びるからだ。事実、宿主も個々の能力に差異があり、特異的な能力を得た個体とて、稀にだが確認されている」
 そこまで言って、黒服は鋭く目を細めた。
「仮に、奴らが無性生殖で増えているとしよう。何かがあるはずだ。生物としての弱点を補う、何らかのカラクリが……」

ルッカは以前黒服との会話を思い出した。どうして今その話を思い出したのか。それはリディの生まれた地でルッカの目の前に、リディと同じ真紅の花を咲かせた宿主が現れたからであった――。

花のために生きる宿主の少女と宿主のために生きる青年の物語、第二巻。

※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

 

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