ルルル文庫 忠犬侍女の愛しの王子様

著者名：宇津田晴【著】/くまの柚子【イラスト】

小学館（2014/11発売）

• ISBN：9784094522914

内容説明

ご主人様は王子様でお医者様！？

「君はもう俺のものだから――」－－幼いころ、親に捨てられ森の中で泣いていた自分を拾ってくれたファラール王子。それ以来、少女リーリアはファラールをご主人様と決め、王宮を離れて医師として働くファラールのそばを片時も離れず、忠実な侍女となって仕えている。
　そんなある日、病弱な弟王子を治療するために、ファラールが王宮へ呼び戻されることに。王宮に同行したリーリアは、なぜか自分が侍女ではなくファラールの恋人だと周囲に勘違いされていると知り、驚愕する。「私なんかがご主人様と恋の噂なんて、おそれ多すぎます！」必死に噂を否定してまわるリーリアだが、なぜかファラールはいつも以上にリーリアを甘やかし気味で、過剰に接触してくる。そんなファラールの態度にドキドキを隠せなくなったリーリアは、身の程知らずで分不相応な自分の恋心を恥じて、ファラールから逃げようとするが…。
　ご主人様大好き！な侍女と企み王子。極甘主従のラブコメディ！

※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ミホ]

糖度本。宇津田さん作品本作もしっかり甘かった。華で囲まれたキラキラ表紙に似つかわずヒロインの息巻く吹き出しが見えるのはご納得の忠犬奔走侍女とキラキラ王子様（策士）のお話。国政絡むと何かがあるよねという展開も綺麗に（？）纏まりましたし、王道ストーリーだけど、こういうのは分かりやすくあってほしい何も考えさせずヒーローとヒロインが仲良くしていれば良し願望ありなので面白かったでした(*´∀｀*)良い人一杯、満足です。

2018/05/05

[ぐっち]

忠犬侍女と激甘腹黒王子、いいカップルですね。ツンデレ兄と腹黒弟と、案外仲良しな３兄弟が良かったです。疲れた頭にラブとコメ、堪能しました～。

2015/07/05

[ダージリン]

タイプは違えど、とても重い愛を持ってるリーリアとファラール、普通の人ではたちうち出来ません（笑）。そんなふたりに内心おろおろする兄王子と、あてられる弟王子が好きです！

2015/03/14

[U]

グロリオッソお兄ちゃんが大好きでありました……。何このひとほんとに可愛い。伝説の中でさえ可愛さが滲み出てる。王家が誰もドロップアウトせずに仲良しっていうのは意外とあんまり見ない気がして、なんだかすごく嬉しかったです。本編は今回もふわふわ楽しく、作者さんの意図通りに読ませていただいたのですが、「永遠の憧れ」になぜかものすごくグッときました。宇津田さんは珠華繚乱の頃から（まさに１巻から！）追っていますが、そのくだりを読んで、がっつりヘビーなシリアスも読んでみたい、と思ったり。意外とえぐいの書いてくれそう。

2015/01/07

[幸音]

前作積んでるけど読了。拾われてから主を信仰レベルで敬愛し尽くす侍女･リーリアと、王子であり医師でもある主･ファラールの話。近すぎる主従の距離感といちゃいちゃ、微妙にずれた会話、そして相思相愛に見せかけた片想いが楽しい。リーリアが語るファラールへの賛美が最後まで尽きなくてすごかった。外堀から埋めるファラールの策士っぷりや、男として見てもらえない葛藤の描写が好きだな。エピローグでは末弟ホネストが手記に残した言葉が切ない。そしてあまりにも実直すぎて誤解されたり、すぐ下の弟の迫力に怯える兄様が可愛すぎた。

2014/11/01