出版社内容情報
イギリス社会が新興の中産階層の力で近代的市民社会へ脱皮してゆく時,その政治思想を代表したものがロックであった.王権神授説を否定し人間の平等と人民の政府改廃の権利を明らかにした彼の「政府二論」,特にそのうちの後編に当る本書は,アメリカ独立宣言の原理的核心となり,フランス革命にも影響を与えた.一六九○年.
内容説明
イギリス社会が新興の中産階層の力で近代社会へと脱皮してゆくとき、その政治思想を代表したのがロック(1632‐1704)であった。王権神授説を否定し、政治権力の起源を人びとの合意=社会契約によるとした本書は、アメリカ独立宣言の原理的核心となり、フランス革命にも影響を与えた。政治学史上屈指の古典の全訳。
目次
前篇 統治について(序論;父親の権力と国王権力とについて;創造を根拠とする主権へのアダムの権原について;神の贈与を根拠とする主権へのアダムの権原について―『創世記』第一章二八節;イヴの服従を根拠とする主権へのアダムの権原について ほか)
後篇 政治的統治について(序論;自然状態について;戦争状態について;隷属状態について;所有権について ほか)
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