内容説明
インタープリタとは、顧客の心から抽出した記憶データを“翻訳”し、他者に理解可能なよう立体的に再構築する技能者である。今回、若き女性インタープリタ・珊瑚が受けた仕事は前例のないものだった。“潜行”する先は、彼女自身の会社の社長。しかも先立って送り込まれたインタープリタは、3人たてつづけに社長の記憶の中で正体不明の存在に襲撃され、病院送りとなっていた。社長の記憶世界で何が起こっているのか。豊かな情緒性と卓越した娯楽性を評価され、応募総数461作から大森望・日下三蔵・瀬名秀明が選出した期待の新人作品。第5回創元SF短編賞受賞作(高島雄哉「ランドスケープと夏の定理」と同時受賞)。*本電子書籍は、『さよならの儀式 年刊日本SF傑作選』(2014年6月初版発行)に掲載の「風牙」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『風牙』 創元日本SF叢書版 2018年10月初版発行)の電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
43
宮部みゆきの「さよならの儀式」は古いロボットとの最後の会話にぐっときた。あとは「ウンディ」。食書は気持ち悪かったな、良くも悪くも2014/07/27
かとめくん
23
「さよならの儀式」ロボットと人間に通い合うものとは。「コラボレーション」藤井さん来てるな~。 Gene Mapperと共通する舞台なので入りやすかったし。「ウンディ」アイディアはもとより、音楽を文章で表すテクニックもさすが。「エコーの中でもう一度」音響SFとはね。「今日の心霊」本人には見えないのが怖い。「食書」食べただけでこうなるなら自分も同じ運命になるだろうな。でも、突っ込みどころも満載だ。「科学探偵帆村」こうして日本の人口問題は解決するのでした。「死人妻」ここで取り上げるには中途半端だな~。「平賀源内2014/10/06
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会
19
80年代を代表する稀代のSF短編小説家、草上仁の作品が収録されており、図書館で借りました。やっぱり面白かった。2015/07/25
さこぽん
18
宮部さんの新刊を予約したらこれがきた。せっかくなので読む。 凡用作業ロボット・ハーマンと心を通わせる娘の感動の話だけど、それを目の当たりにする青年の話でもある。 数十ページの短編なのにドラマがある宮部さんらしい作品。 ほか筒井康隆の「科学探偵帆村」の処女受胎の話がおもしろかった。2019/06/14
ひさか
16
2013年発表の15編を収録。2013年は日本SFの記念出版ものが多く、表題の宮部みゆきさんと冲方丁さんの短編はその中のどれかで読んだように思います。15編とも良いお話です。巻末の大森望さんのSF界概況も良かったです。この傑作選シリーズは、毎年、楽しく面白いです。今回も楽しめました。2014/10/06
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