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内容説明
会社に入ってしばらくのうちは上司が誰もかれも皆偉く見えたりする。
しかし上司とて人の子である以上いろいろなタイプの人がいる。
他人を思いやるような心の温かい人もいれば、ずるい人もいる。
自分の部下の可能性をどんどん伸ばす人もいれば、
自分の部下のあらゆる可能性を閉じ込めてしまう人もいる。
本書で掲げているタイプは、えてして部下の信頼をかち得そうであるが、
実は最も危険なタイプなのである。
彼らは哲学的に意味深長な言葉を言っているようであるが実は、
世間の基準で自分の価値をはかられるのを嫌がっているだけある。
心理的に成長しないでも、自分は立派なビジネスマンと思いこもうとしている。
そういう人は孤立しがちであるが、心の底ではコミュニケーションが欲しい。
そこに部下という格好の獲物が表れる。
部下である自分の側に劣等感などがあると、
時にたいへん素晴らしい上司に見えたりする。
自分の側の人格の歪みと、上司の歪んだ価値感が融合するからである。
歪んだ価値観に染まらずにどう地道に実力をつけるかがこの本の課題である。