内容説明
現代のさまざまな「生きづらさ」に挑んでいくための知恵と言葉を手に入れよう!社会福祉(学)には何ができ、何をすべきなのか。何をどう考えればよいか。
目次
社会福祉学への招待
第1部 「不安」と社会福祉(若者の雇用不安―賃労働中心社会をどう見直すか?;育児不安―子育てはなぜ「政治」なのか?;老後の不安―どのような「共助」を創造するか?)
第2部 「不利」と社会福祉(教育の不利―平等な社会に貢献する教育とは?;健康の不利―病人は「落伍者」か?;参加の不利―多様な生き方を認め合う社会はどのようにつくれるのか?)
第3部 「不信」と社会福祉(市場経済への不信―貧困や格差を生まない社会は可能か?;権力への不信―政府・専門職にまかせておけばよいのか?;他者への不信―なぜ見知らぬ他者とともに生きる必要があるのか?)
社会福祉学の魅力を考える
著者等紹介
圷洋一[アクツヨウイチ]
日本女子大学人間社会学部准教授
金子充[カネコジュウ]
立正大学社会福祉学部准教授
室田信一[ムロタシンイチ]
首都大学東京都市教養学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
18
社会福祉学のテキストです。しかし、従来のテキストとは違い、市民の視点を位置づけ、社会福祉の従事者も利用者も、ともに権利・義務・責任と脆弱性を共有する市民であり、社会福祉学はそうした市民のための学問でなければならないという問題意識が背景にあります。なかなか面白い視点でしたが、基本的には岡村理論を背景に論じられていました。2016/05/16
みかりん@源氏物語読んでます
1
入門書なのでとても読みやすかったです。 社会福祉とはの部分ですが、かなり広く、考えさせられる事が多くあります。 自分自身に思い当たる事もたくさんありました。2018/03/20
えむ
1
特色ある社会福祉学の入門書。社会福祉の制度や運用の実際よりも、どちらかと言えばその文脈に焦点を当てて論じていると感じた。社会福祉以外を専攻している人にとっても手に取りやすい1冊ではないだろうか。2017/04/27
よ
0
おもしろかった。高齢、障害、児童、みたいな分け方じゃないところがまず新鮮だった。新鮮って思っちゃうくらいタテ割の法律やら制度やらに無意識にでも縛られながら仕事してるんだなと思った。自分の場合は大学のときに読んでたとしたら???ってなってた可能性大。試験のための勉強も経て、現場に出て、分かるなあと思えることが増えてきた。2016/04/27