内容説明
男たちは仕事が好きだ。しかし、好きなことは仕事だけというのでは、いささか寂しい。仕事はバリバリこなすが、そのエネルギーに劣らぬ情熱を自分の趣味にもかけられる男、そんな人物こそ、人生の楽しさを知り尽くした「男の中の男」というものだ。本書は、そんな「男の中の男」を地でいった著者の生活を、ユーモアを交えつつ綴ったエッセイである。例えば料理。だし汁の取り方、味噌汁の作り方に始まり、気に入った天ぷら屋に通いつめ、カウンターに陣取り、プロの揚げ方のテクニックを盗み取り、自分でも試してみる、といった具合。他には料理の道具はプロ用を買い、特に包丁を研ぐことに「楽しさ」を見出す、などなど。また、建築家である著者にとっては仕事そのものかもしれないが、座り心地のよい椅子やソファへの強い拘り、部屋の明かりは白熱灯にすべきか蛍光灯にすべきかについての考察等、本書ではこんな例をあげつつ男の生活の愉しみ方を教えてくれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょ
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さらっと読めて気分転換に宜しい。何事も好奇心一杯であると人生愉しくて忙しくて充実するんだ。 2013/04/16
MaL
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★★★★☆2012/10/29
shm
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建築家による酒脱のエッセイ。40過ぎの、おカネと時間とココロにちょっと余裕ができたヒトが読むにはいいんだろうね。初出は1994年。「旨いものを食べよう」にはちょっとだけバブルの余韻が感じられます。2012/06/17
下川哲也
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この方、建築家なんですよね。私もホテル好きだけど、メジャーで測って図面におこすまではやらないから、はて?とおもったけど、なるほど。椅子のコレクションも納得。でもこの本、前半はほとんどグルメの話。男性の場合、朝食と休日の食事以外は、妻のスペースである台所を使いづらいというのは、よくわかる。読書も自分で文章を書いてアウトプットしてこそ、というのと同じく、グルメも自分でおいしいものを作ってこそ、というのはなるほどと思う。でもわかっていても面倒だから、だしを引くところから始めるというのもねぇ、男は仕事があるし。。2012/04/30
タンバリン
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男の愉しみというより、人間の美意識の問題に近い。作者がいかにも理系って感じで。2012/01/31