内容説明
絶望のなか、少年は起死回生の反撃を試みる。
師匠の言っていたとおりだった。
『斗和。君は必ず、鬼と呼ばれる存在と出会うだろう。鬼とは人の姿をして、人を超越した存在。化け物をも超える強さを誇るモノ。いいかい、斗和。鬼と出会ったら、絶対に倒そうとしてはいけないよ。ひたすら逃げるんだ。君では絶対にそいつを殺すことはできない』
鬼という存在。もしもそれが実在するのなら、化け物を素手で殺すことも可能だろう。彼らは古より最強の種として描かれてきた。特に人を好んで殺す鬼を『殺人鬼』と――。
だけど俺は奴に宣戦布告をした。これ以上、大切な人を失わないために。
殺人鬼から執拗に狙われる斗和、極限の環境下で異能力に覚醒する笠根木、兄の犯した罪と向き合う銀河。果たして彼らに生き残る術はあるのか!?
そして殺人鬼の口から明かされる“この世界”の秘密と異能力の意味とは――!?
予測不能な展開が続くパニックホラー作品、第4巻!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リプトン
25
パニックホラーから異能力バトルの方が強くなってる気がしますがこれはこれで面白かったです。化け物達も怖いですが山田様の無敵っぷりも絶望感あったからだと思います。前巻の斗和を嫌悪していた笠根木はどこへいったのかと思うほどの2人の熱い友情もよかったです。中盤でほぼ全員死んじゃったんだけどどうすんだと思いましたが時間遡行とは…しかももうすでに2周目だったことに驚いたり納得だったりでした。今回生き残ったキャラたちの今後の扱いが気になるところですが次巻も楽しみです。2014/02/20
アウル
20
水族館編終了。そこそこ面白かったんだけれども異能力バトルがメインになったな、個人的には異能力バトルよりもパニックホラーの方をメインにして欲しい。この話はどういう風に持っていきたいんだろうか?2014/01/23
水無月冬弥
19
赤月カケヤ先生(@kakeya_rapid)の #ラノベ 斗和たちも異能を手にいれて異能バトル化してきたのに、勝てそうにないこの絶望感がたまらない! それにしても、最後に手に入れた力は、異能とはどう違うのだろうか? 2014/03/15
ゴローさん
18
今回は作品の趣旨が変わりましたね…これはこれで面白かったですが!表紙の時点でネタバレくらってますがやはりそうゆう能力だったか。個人的に笠根木の変わり身の早さに笑いましたwそして山田様が最低のゲス野郎でした(褒め言葉)。素手で化け物を倒せる程の力を持ち、更に異能を打ち消す異能って…。過去へ戻るのは予想外でしたね。そしてまさか3巻死亡者も含めほぼ全員生還とは!?宇佐院さんが幸せそうでなによりでした。2014/01/17
ふも
17
相変わらず完成度が高かった。1、2巻とは違い、今回の水族館での話は主人公だけでなくいろんなキャラの異能力が発現した事により主人公以外のキャラの活躍の場が広がったのがよかった。あと伏線回収が見事。この作品は続きが全く読めないだけにやはり続きが気になるな...2014/01/23