内容説明
世界的に有名な奇術師で、どんな男性も一目で虜になる魅力の持ち主ズリイカ・ドブソン嬢。自分に惚れる男性には恋心を持てない彼女が、たった1人自分になびかなかった公爵に恋をするが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
103
著者の母校オクスフォード大学に捧げられた不思議な小説。美人の魔術師ズリイカ・ドブソンが祖父が寮長を勤めるユダ・カレッジを訪ねる。学生たちが彼女の魅力にコロリとまいるが、青年ドーセット公爵だけはこれに堪えるもあえなくダウン。全寮の学生たちはズリイカの愛を得られずに総自殺、公爵までもが死ぬ。ズリイカはさすがに気が咎めて修道院へ行く気になる…。何とも人を食ったようなストーリーである。舞台を母校オクスフォードに設定して作者がアソビまくった作品、のような気がした。笑えない喜劇である。G548/1000。2024/06/29
扉のこちら側
60
初読。2015年983冊め。【30/G1000】【第3回G1000必読チャレンジ】コメディだが、悲劇的。オックスフォードを訪れたズリイカに全学生が夢中になって、彼女へ愛を捧げるため全員が自殺してしまうという途方もない話。まずこのズリイカが今でいう「勘違い女」のような感に触る性格で、魅力を感じられなかった。解説に「オードリー・ペップバーン自身がズリイカを演じたがっていたが実現しなかった」とあるが、オードリー主演で映画化していたら評価は変わっていたかも。著者の「僕は彼らが荒唐無稽な枠組みの中で、 続2015/08/14
NAO
47
ズリイカの呆れるほどのうぬぼれっぷり。中身がなく実はそれほど美人でもないのに、彼女の名声だけで熱中せずにはいられない男たちの愚かしさ。ズリイカが俗物だということに気づいていながらも恋心を抑えきれず、自分の言葉通り行動せざるを得なくなってしまった公爵の気取り。この狂騒を「当然のこと」として冷めた目で見ているズリイカは何様という感じだが、これこそがコメディたるところ。かつて、オードリー・ヘップバーンはこのズリイカ役をしたいと強く願っていたそうだ。私としては、ズリイカは、もっとおバカっぽいイメージなのだが。2016/02/11
藤月はな(灯れ松明の火)
38
(激辛感想、注意!)これは美人さん達による身も蓋もない恋のドタバタ悲喜劇+ホラーであるwしかもあげた玩具が惜しくなって懇願ってどこの餓鬼なんだろうか?ズリイカはある種(貞淑で正しいと思い違いをしている)の女性から見ると「高慢ちきな精神的あばずれ」なんだけれども自分に正直で気まぐれである所が身近に感じます。対照的に侯爵の優柔不断さが一番、ストレスになりました。個人的には、ズリイカはびんたを喰らわしたいけど侯爵にはにっこり、笑いながらも蔑んだ目でピンヒールでこめかみを思いっきり、踏んづけたい気分です(黒笑)2013/05/19
Ryuko
20
オックスフォードに現れたズリイカが学生たちを魅了し、そして、、、というお話。著者はこの作品を母校に捧げているがオックスフォード的にはオッケーなのか、、、2020/06/29
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